『恋はつづくよどこまでも』続編はあるのか? 原作から読み解く、天堂と七瀬のアナザーストーリー

 円城寺マキの同名コミックスが原作のドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)が3月17日の放送で最終回を迎える。本作は魔王というあだ名がつくほどのドS医師・天堂と、勇者と呼ばれるほど一途に天堂を想う看護師・七瀬のラブストーリー。佐藤健が演じるドS医師の胸キュンツンデレシーンが度々SNSで話題となり、今最も視聴者を“キュンキュン”させている作品だろう。

 コミックスはドラマ化で注目されたこともあり、3月10日発売の円城寺マキ最新刊『つまり好きって言いたいんだけど、』2巻にスペシャル番外編が収録された。まさに勢い溢れる作品だ。

 現在第9話まで放送されているドラマ版の『恋つづ』は、コミックスの胸キュンシーンをそのままに、放送回数に合わせよりコンパクトにわかりやすくアレンジされている。特に天堂(佐藤健)と若林みのり・みおり(蓮佛美沙子)の関係は、原作ではより複雑に描かれ、七瀬(上白石萌音)にとって大きな障壁となる。さらに天堂の姉・流子(香里奈)と仁志(渡邊圭祐)のエピソードは原作とは大きく異なっており、演者の魅力がよりふんだんに伝わる展開になっていた。

 一方コミックスでは、ドラマでは描ききれていない部分を丁寧に描写し、七瀬の苦悩やコンプレックスに対して天堂が放つ甘いセリフがより強い印象を与えている。映像ではちょっと甘すぎるようなシーンも、少女漫画ならではのタッチで甘く心地よく描かれる。

※以下、ネタバレあり

 さらにコミックスでは今後の七瀬と天堂は、天堂の留学により一時的に離れ離れに。七瀬が一途に待ち、天堂の帰国とともに結婚を決めるという展開が待っている。しかしドラマの予告では留学に行くのは七瀬だと思わせるシーンがあった。ドラマ版『恋つづ』に待ち受ける運命はいかに……? 七瀬と天堂の幸せいっぱいのラブラブっぷりに期待が高まる。

 ドラマ版は原作コミックスの中から“いいところ”をしっかり吸収して描き、七瀬と天堂にとってキーになるような胸キュンシーンが全て詰まっていた。

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