沢田研二、ソロデビュー55周年 小椋佳、堺正章、野口五郎、泉谷しげる……1971年から続くそれぞれの歌手人生
堺正章
子役として芸能界に入り、16歳でザ・スパイダースへ加入したのち、ボーカルとしてデビュー。「夕陽が泣いている」「あの時君は若かった」など多くの楽曲がヒットし、主演映画がいくつも制作されるほど国民的な人気を得た堺正章は、バンド解散後の1971年に『さらば恋人』でソロデビューを果たした。
自身が出演したドラマ『時間ですよ』(TBS系)主題歌「涙から明日へ」、孫悟空役で全国的な人気となったドラマ『西遊記』(日本テレビ系)挿入歌「今では遅すぎる」「この道の果てまでも」をはじめ、歌手としてもヒット曲を重ねた。2008年に放送された、当時13年ぶりの主演連続ドラマ『無理な恋愛』(カンテレ/フジテレビ系)では主題歌「忘れもの」を担当し、年齢を感じさせない歌声が話題となった。
2025年には、男闘呼組のメンバーが中心となって結成したRockon Social Clubとのコラボでミニアルバム『プンスカピン!』をリリースし、同年の『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも26年ぶりに出場した。現在は“生涯最後のバンド”という思いから結成した、ミッキー吉野、シシド・カフカらとのバンド・堺正章 to MAGNETSでもライブ活動を続けている。
野口五郎
作曲家・米山正夫の門下生として小学生の頃から経験を積んだのち、15歳のときに演歌歌手として『博多みれん』で歌手デビューした野口五郎は、2枚目のシングル『青いリンゴ』で本格的なヒットを獲得。郷ひろみ、西城秀樹とともに“新御三家”と呼ばれ、以降アイドル的な人気を博して、ポップス歌手として活躍してきた。
代表的な楽曲は「青いリンゴ」「甘い生活」「私鉄沿線」など。デビューこそ演歌であったが、幅広いジャンルを歌いこなし、「真夏の夜の夢」ではディスコサウンド、「コーラス・ライン」ではゴスペルに挑戦していた。また、小学生の時に始めたギターでもその才能を発揮し、インストゥルメンタルアルバムもリリースしている。
デビュー56(ゴロー)周年の記念イヤーとなる来年は、山形、東京、大阪、福岡の4都市でフルオーケストラツアー『billboard classics 野口五郎 PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2027 Beyond the dream!!~夢のその先へ✨~』を開催する。
泉谷しげる
「春夏秋冬」や「野生のバラッド」のヒットで知られる泉谷しげるは、1971年にライブアルバム『泉谷しげる登場』でフォークシンガーとしてデビュー。翌年、アルバム『春夏秋冬』をリリースし、表題曲「春夏秋冬」は2013年に『第64回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)へ初出場した際に、「春夏秋冬2014」として披露された。また、1975年に吉田拓郎、井上陽水、小室等とともに、レコード会社・フォーライフレコードの設立にも携わった。
フォークソングをベースに、バンドサウンドの作品を数多く発表し、これまでのアルバムには、加藤和彦、高中正義、小原礼、高橋幸宏、仲井戸麗市、ジョニー吉長が在籍していたイエローなどが制作や演奏に参加。1990年代以降は数多くのチャリティーコンサートを企画/運営し、2015年から始まった『阿蘇ロックフェスティバル』や、2022年に開催された『北九州ロックフェスティバル2022 ~with SDGs spirit~』の発起人を務めている。
ギターをパーカッションのように叩きながら演奏して歌う独特のスタイルは健在で、『泉谷しげる全力ライブ』や新たに始まった『泉谷しげるアンプラグドライブ』を定期的に開催している。
彼らの年齢を重ねてもなお衰えることのない感性と、あふれんばかりのバイタリティの源は、ひとつのジャンルにこだわらない視野の広さと、音楽の枠を越えてさまざまな刺激を受け続けてきた姿勢にあるのかもしれない。