韓国インディーシーンから世界へ 坂本龍一が早くから注目した才能――SE SO NEONが今求められる理由

スターたちに求められるSE SO NEON

 ソユンの音楽性を知るうえで欠かせないのが、SE SO NEONと並行して展開してきたSo!YoON!名義でのソロ活動だろう。2023年には2ndアルバム『Episode1: Love』を発表し、RM(BTS)を迎えた「Smoke Sprite (feat. RM of BTS)」も大きな注目を集めた。ざらついたギターサウンドと官能的なボーカルが渦を巻く同曲は、SE SO NEONとはまた異なるアプローチを見せながらも、ロック、R&B、ポップといったジャンルの境界を軽々と跨いでいく。そのバランス感覚こそ、ソユンにしかない稀有な力である。

So!YoON! (황소윤) 'Smoke Sprite' (feat. RM of BTS) Official MV

 その後も、2025年にはHxW (SEVENTEEN)の「PINOCCHIO (feat. So!YoON!)」、2026年にはENHYPENの「No Way Back (feat. So!YoON!)」にフィーチャリング参加。こうした活動を通じて、彼女は“韓国インディー”、さらには“K-POP”という枠をも越え、より広い音楽シーン、世界との接点を増やしていった。

 そして2025年、SE SO NEONにとって初のフルアルバム『NOW』が完成した。ニューウェーブやシンセポップ、サイケデリックロックなど、これまで培ってきた要素を引き継ぎながら、その音は以前にも増して軽やかだ。「Twit Winter」の穏やかな広がり、「Kidd」に漂う開放感……曲ごとに異なる表情を見せながら、不思議と一枚の作品としてまとまっているのも面白い。特に「Remember!」は、彼女の現在地を象徴する一曲だ。ソユンの才能を早くから認めていた坂本との別れをきっかけに生まれた楽曲で、2026年8月には坂本と交流の深かったTOWA TEIによるリミックスも発表された。柔らかな音像の中をソユンの声が漂い、やがて演奏がゆっくりと開けていく。その音には誰かを失った悲しみだけではなく、その記憶を抱えながら前へ進もうとする温かさも感じられる。

새소년 (SE SO NEON) - NOW [Official Music Video]

 SE SO NEONの音楽には、これがロックだ、これが韓国のインディーだと説明できる分かりやすい型があるわけではない。むしろ、ブルースやサイケデリックからR&B、ニューウェーブ、ポップまでを自由に往来し、それらをソユン自身の感覚を通して鳴らすことこそが最大の特徴なのだろう。現在のソユンもといSE SO NEONの創作姿勢を考えるうえで興味深いのが、彼女が自身を「直感を大切にするタイプのミュージシャン」と表現していることだ(※2)。日々の生活を整えながら、自らの感性や直感を磨くことを大切にしているのが、今のSE SO NEONなのだ。

 結成から10年。形を変え、活動する場所を変えながらも、その時々の自らの感覚に正直であり続けてきたSE SO NEON。韓国インディーシーンから現れたひとつのバンドがなぜ国境やジャンルを越えて支持を広げてきたのか――。その答えは、音楽を聴けば明白だ。10月30日に控えるビルボードライブ東京でのステージが最重要ライブであるのはもちろん、公演を前に、その音楽の変遷に触れてほしい。

※1:https://pitchfork.com/features/lists-and-guides/best-rock-albums-2020/
※2:https://www.billboard-japan.com/special/detail/5449

■公演情報
『SE SO NEON』
ビルボードライブ東京(1日2回公演)
2026年10月30日(金)
 *1stステージ OPEN 16:30/START 17:30
 *2ndステージ OPEN 19:30/START 20:30

<チケット>
DXシートDUO:¥24,000-(ペア販売)
DUOシート:¥22,900-(ペア販売)
DXシート カウンター:¥12,000-
S指定席:¥10,900-
R指定席:¥9,800-
カジュアルシート:¥9,300-(1ドリンク付)

詳細:https://www.billboard-live.com/tokyo/show?event_id=ev-21584

※チケットはビルボードライブ公式HPおよびイープラスにて購入可能。
※ビルボードライブ公式HPでのチケット購入にはHH cross IDへの登録(無料)が必要。
※HH cross IDとは阪急阪神ホールディングスグループが提供する様々なサービスを、ひとつのIDで利用できるID。(https://www.hhcross.hankyu-hanshin.jp/)

▼公演に関する問い合わせ
ビルボードライブ東京:03-3405-1133
〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番4号 東京ミッドタウン ガーデンテラス4F

ビルボードライブ オフィシャルサイト:https://www.billboard-live.com/

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