ミーマイナー「0の時を忘れない」 満員のO-EASTで辿った軌跡、4人の原点と未来が交差した『0 to 1300』

ミーマイナー、満員のO-EASTで辿った軌跡

0の記憶を抱いて、2400人の場所へ

 やがてスクリーンに映し出されたのは、まだ訪れていない近未来の日程である、2027年8月10日。

 自身最大規模となるZepp DiverCity (TOKYO)での4thワンマンライブ『最高純度の成れの果て』の開催が告げられると、O-EASTはこの日最大級の歓声に包まれた。そして奏でられた「足りないとこ」では、4人の不完全さを肯定する歌に観客の拳が重なり、「君の言う通りだった」で本編を締めくくった。

 鳴り止まないアンコールに応え、さらに新曲「まばたき」を初披露。同曲がTVアニメ『うちの弟どもがすみません』第2クールのエンディング主題歌に決定し、11月18日には同曲を表題にしたメジャー2nd EPが発売されることも明かされた。一夜の到達点に浸るだけではなく、次の歌、次の場所を次々と差し出していく。その速度もまた、今のミーマイナーを物語っていた。

ミーマイナー(撮影=Nami Umehara)

 MCでは、葵が満員の客席へ率直な感謝を伝えた。わたさんは、以前のバンド活動が終わり、もうバンドとしてステージに立つことはないと思っていた時期を振り返る。サポート参加を経て正式メンバーとなり、4人でこの景色を見られた喜びを噛みしめる言葉から、ミーマイナーとして鳴らす現在の重みが伝わってきた。

 そして美咲は、『0 to 1300』というタイトルに触れた。1300から先、環境や見える景色が変わっても、どんなに大きなステージに立っても「0の時を忘れない」と語る。観客の数にかかわらず、表現したいという気持ちで曲を書いてきた。その原点は、会場が大きくなっても変わらない。それはバンドの決意であると同時に、人生についての素朴な真理のようにも響いた。

ミーマイナー(撮影=Nami Umehara)

 コール&レスポンスから始まった「あくまで生活」で、特別な夜を再び日常へつなぎ、「レンタル彼女」でフィナーレ。スクリーンを彩る歌詞、照明が瞬く光、4人の音に合わせて波打つ満員のフロア。その光景は、ミーマイナーの歌がもう4人だけのものではないことを示していた。

 0は、1300に到達した瞬間に消える数字ではない。届かなかった時間も、失ったものも、今日の自分を形作る一部になる。だからこそ、次に掲げた2400という会場のキャパシティにも意味が宿る。ライブタイトル『終わりと始まり』から『0 to 1300』へ。そして次なるワンマンライブの発表となった『最高純度の成れの果て』へ。この夜に4人とオーディエンスが鳴らした音は、次に彼らが立つ会場であるZepp DiverCity (TOKYO)へ、確かにつながっていた。

ミーマイナー(撮影=Nami Umehara)

■セットリスト
ミーマイナー『3rd ONEMAN LIVE「0 to 1300」』
2026年9月17日(木)Spotify O-EAST

M01. 夜行劣者
M02. オーバーサイズ
M03. オンリーロンリータウン
M04. 君はサイダー
M05. レモンガール
M06. サンドウィッチ
M07. がらん
M08. 夏時雨(1half)
M09. 純文学
M10. その先へ
M11. あなたは生きてゆけるの?
M12. 愛は愛のままで
M13. ガムシロップ
M14. ワンルームナイト
M15. ささくれハート
M16. 部屋とガラクタと私
M17. 足りないとこ
M18. 君の言う通りだった
En1. まばたき
En2. あくまで生活
En3. レンタル彼女

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