『サマソニ』出演! ディセンバー・テンが目指す“究極のゴール”とは 多彩なバックボーンとデビューからの日々を語る
One Direction、Little Mixを輩出したサイモン・コーウェルが新たに送り出したボーイバンド、ディセンバー・テン。昨年12月に配信されたドキュメンタリーシリーズ『サイモン・コーウェル:The Next Act』(Netflix)を通して結成された7人組だ。2026年1月に「Run My Way」でデビューすると、UK&アイルランドツアーを即完売させるなど、早くも大きな注目を集めている。
今回、リアルサウンドでは彼らに初インタビュー。それぞれ異なる場所で音楽と出会い、それぞれの道を歩んできた7人が“ディセンバー・テン”としてひとつになるまで、『SUMMER SONIC 2026』出演を振り返っての日本のファンへの想いや、これから目指していくグループ像について語ってもらった(ダニーは活動休止中のため不参加)。(かなざわまゆ)
多彩なバックボーン――それぞれがアーティストを目指すまで
――まずは、皆さんが音楽を始めたきっかけと、アーティストを目指そうと思った理由を教えてください。
ジョン:子どもの頃からずっと音楽が大好きで、よく聴いていました。両親も音楽をやっていたので、僕も一緒に歌おうとしていたんです。でも、お父さんからは「この子には歌の才能がない」と言われていて(笑)。一方で、お母さんはすごく認めてくれていて、聖歌隊のオーディションも受けさせてくれました。それで聖歌隊に入って、5年くらい教会で歌っていたんですけど、その活動が終わったあとに「これからどうしよう?」と考えたんです。そこで、ポップミュージックのほうでも音楽を続けていきたいと思って、楽器も含めて勉強し始めました。ここまで来られたのは、両親が協力してくれたからだと思っています。
――子どもの頃は具体的にどんな音楽を聴いていたんでしょうか?
ジョン:父がR&Bを好きだったので、僕も一緒にたくさん聴いていましたね。母はアデルが大好きで、24時間毎日ずっと聴いているんじゃないかというくらい聴いていたので、僕もよく聴いていました。あとは、ポップミュージック。これはメンバーみんなにも共通していると思うんですけど、ケイティ・ペリーやジャスティン・ビーバーとか、ラジオから流れてくるような音楽も聴いていました。
ニコラス:僕もいろんなタイプの音楽を聴いてきました。両親の影響もあって、イギリスやアメリカの1970年代から1980年代のロックだったり、ブラジルの音楽だったり。具体的には、エルヴィス・プレスリー、ジョージ・マイケル、フレディ・マーキュリーとか。僕の場合、物心ついた頃からずっとシンガーになりたいと思っていたんです。アーティストになりたいという気持ちは、ずっと揺るがなかったひとつのパッションでした。12歳のときにはギターを独学で弾けるようになりましたし、歌の大会にも出たりして。夢を叶えるために、自分からどんどん動いてきたという感じです。
ヘンドリック: 僕は母がシンガーだったので、その影響もあって子どもの頃からたくさんの音楽に触れてきました。ポップミュージックも聴いていましたし、たぶん僕の両親はほかの子たちの両親よりも年齢が少し上なので、その世代の音楽もたくさん聴いてきましたね。でも、当時はまだ音楽の道に進もうとは思っていなくて。アーティストになりたいと本格的に思い始めたのは、10代になってからでした。
――ちなみに、ヘンドリックさんは『サイモン・コーウェル:The Next Act』のなかで「ギターが手元にないと落ち着かない」とおっしゃっていたこともありましたが、今はいかがですか?
ヘンドリック:もう慣れました! 今は踊れます!
ショーン:僕も、小さい頃からずっと家で歌っていました。家族から「もう歌うのをやめて!」と言われるくらい(笑)。それで、母の勧めもあって聖歌隊に入ったんです。そこでほかの人と一緒に歌うことを学びましたし、クラシック音楽を学ぶきっかけにもなりましたね。
今回のオーディションは、僕にとって初めてのポップミュージックのオーディションでした。ずっとクラシック音楽に関わってきて、オペラなどのオーディションを受けたことはあったんですけど、自分からポップの世界に足を踏み入れたのは初めてだったんです。きっかけになったのは、ジャスティン・ビーバーですね。ツアーの映像を持っていて、それを観たり聴いたりしているうちに「自分もこんなふうになりたい」と思うようになったんです。あとは、ニコラスと同じようにロックもたくさん聴いてきたので、OasisやQueenからもインスピレーションを受けて育ちました。そういった経験があったからこそ、今こうしてディセンバー・テンとしての活動をしているんだと思います。
――初めてポップミュージックのオーディションを受けたということですが、難しさを感じた部分はありましたか?
ショーン:やっぱりポップの世界はクラシックとは違うし、自分のなかではまだポップの要素を受け入れている途中です。でも、これはみんなもそうだと思うんですけど、今は実験というか、自分たちができることをどんどんトライしながら経験を重ねている最中なんですよね。僕たちはまだ若いので、新しいテクニックを試したり、自分たちに何ができるのかを探したりする時期だと思っています。僕なら、クラシックで学んだテクニックをポップに取り入れることもできますし、実際にこうして活動してきて、自分の声が変わったと感じています。チャレンジすることには根気がいるんですけど、それも含めてすごく良い経験だと思っています!
ジョシュ:僕は5歳のときに、1年間だけドラムのレッスンを受けたことがあって。まだ小さかったんですけど、すごく楽しくて、思った以上に上手くできたのでしばらく続けていました。それが音楽との最初の接点ですね。あとは、僕も母がシンガーだったので、家で親と一緒に歌うこともありました。14歳のときにはボーカルレッスンを受け始めて、そこからずっと音楽を続けて、今に至ります。
クルーズ:僕は、父とサッカーを観に行くときや、車のなかでずっと音楽を聴いていました。2000年代の音楽や1990年代のR&Bも聴いていましたし、父と一緒にアッシャーもよく聴いていましたね。
アーティストを目指した背景としては、学校で『チャーリーとチョコレート工場』のミュージカルをやったことがあって、僕はウィリー・ウォンカの役を演じたんです。そこでソロのパートを歌ってみたら、思った以上に上手く歌えていたみたいで。母の親友から「エンターテインメントの世界に進んだほうがいいんじゃない?」と言われて、ウェスト・エンドのミュージカルのオーディションを受けることになりました。『Motown: The Musical』に出演することになって、The Jackson 5の曲を歌ったり、パフォーマンスしたりしました。2年間出演したんですが、それは僕の人生のなかでもベストな経験のひとつです。そこから、エンターテインメントやパフォーマーンスがどんどん好きになって、いろんなことを学ぶようになりました。今回のオーディションを受けて、今は自分にとって夢のような仕事ができています。これまで頑張ってきたことが全部報われているようで、本当に嬉しいです!