リアルピース ソロインタビュー Vol.5:こぺ「芸歴が増えていくのがすごくうれしかった」 子役、俳優から“40歳メンズアイドル”へ

浜崎あゆみから受けた刺激「音楽を超えて、活動そのものにすごく影響されました」

――先ほどの多忙エピソードを踏まえて推測すると、生まれてからの16年間で頑張りすぎたことが、自身のメンタルに影響を及ぼしたという考え方もできそうです。実際のところはいかがでしたか?

こぺ:これはもう単純に、自分の本心と向き合わなかったがゆえの出来事なので、そのあたりは全然。前向きな気持ちで中退を選択したし、いわば“引きこもり”として生活こそしていたものの、別に鬱っぽくもなんともなかったので。

――そう聞けて安心しました。ちなみに、勉強が苦手ながら進学校に入学できたとのことでしたが、幼い頃から基本的に物事をなんでもこなせてしまうタイプだったのでしょうか?

こぺ:少なくとも、勉強はもう全然できませんでした(笑)。小学校までがなんとかで、そのあとは周囲と差がつく一方。高校の勉強なんてマジでわからなかった。メイクとか美容とか、興味あることしか突き詰めて調べられないんですよ。

――そういえば高校時代、『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で審査員特別賞を受賞していましたよね。

こぺ:高校2年生の時ですね。10代最大の思い出といえばこれです。2回目の挑戦だったんですけど、応募してよかったと思ています。

――ただ同じ時期から少しの期間、人生の転落期間に突入するという。

こぺ:はい。16歳で入り直した高校が、定時制のすごく自由な校風で。当時の流行だったギャル男に影響されたのと、『ジュノンボーイ』以降のオーディションにまったく受からなくなってしまったこともあり、結果的に少しグレました。あの頃、通っていたレッスン先でいろんなことを言われすぎちゃって、反抗したい想いもあったんです。

――遡るに2000年代前半。たしかに、ギャルサーなどが流行っている時代でした。

こぺ:パラパラとか、みんな踊ってましたよね。僕自身はそういったコテコテのギャルサーにも入らず、見た目を変える程度で。無事に高校を卒業し、その後は美術の専門学校に3年間。さらに編入して多摩美術大学に2年間。合計で5年間の学生生活を送ることになります。

――ちゃんと専門学校に行こうとするところに、こぺさんの真面目な人柄が表れているのかなと。そのまま“何もしない”を選ぶ人も、世のなかには少なくないと思うので。

こぺ:変な話ですけど、周囲も大学進学をしていたし、自分も何でもいいから勉強して、学生として過ごしておくか、みたいな。芸能活動も諦めきれなかったので、学校と並行してオーディションにも行けると考えられたのが大きかったりもします。

 専門に入学してから1年後には、舞台版『BLEACH』のオーディションのお話をいただきました。高校時代の事務所をやめて、フリーで活動をしている時で。お誘い自体も、オーディション合格もありがたかったし、何より夏、冬、正月とかなりの公演数があって、舞台に立つ機会も多くなったんです。そこから芸能活動への想いが再燃して、次第に見た目も落ち着くようになって(笑)。「今できることを全力でやろう」と、すごく前向きな想いになりました。

――素敵です。冒頭でお話しいただいた短期留学も、ちょうどこの時期ですよね。

こぺ:そうですね。最初はひとり旅で行ったものの、英語が喋れないせいで本当に何もできず。自分の意見を言えなくて、単純に大失敗でした。そんな自分が嫌で帰国後に英会話に通って、20歳のうちに再チャレンジして。今度は、英語がなんとなくでも聞き取れるようになったら一気に視野が広がった気がして、短期留学を決意したという流れです。

――なるほど。ご両親からは、どんな子どもだったと言われることが多いですか?

こぺ:一貫性がある子だとは言われてました。だからこそ、大人になってオーディションに受からない時期も区切りをつけられなくて、時には「いつまでやるの?」「自分の進路をもう少し考えたほうがいいよ」とも言われてしまい。その点については、何度も話し合いをしてきました。

――過去の自分が“リアルピースのこぺ”を見たとしたら、どんな言葉を投げかけられると想像しますか?

こぺ:「やりたかったことができてるね!」かな。きっと、今の僕らしさを認めてくれるはずです。

――逆に、今の自分からなにかメッセージを伝えるとしたら?

こぺ:これはもう、ちゃんと言っておきたいことがあって……「美術じゃなくて、メイク/美容の専門学校に行くのはどう?」。これだけです。やっぱり絵は得意で、大学もそれだけで入れるくらいではあったんですけど、自分の描きたい絵がわからなかったんですよ。学生時代はそれがすごく悩みでした。

 絵って、紙一枚のなかですべてを表現しなきゃいけないじゃないですか。僕にはそれが難しかった。そのせいで、大学の先生から厳しい評価を受けたこともあったので、大好きなメイクや美容を学んでほしいです。というか、いまだにチャンスがあれば、そういった学校に通うことを考えています。資格の勉強とかすごく好きなので、やっぱりなにかやってみたいな。

――とにかく、人生は筆とともにあったと。そうした意味だと、人生で大きな影響を与えられたのはやはり、ご自身の祖父になりそうでしょうか。

こぺ:おじいちゃんは小さい頃に亡くなっているから、実はそれほど思い出がないんです。影響を与えてもらった人物だと、強いて言えば……ayu(浜崎あゆみ)かな。ずっと好きで、すごく好きなんです。ayuって歌だけじゃなくて、MVも考えたり、メイクやファッションも自分でしていて。音楽を超えて、活動そのものにすごく影響されました。

――浜崎さんの楽曲で好きなものがあればぜひ。

こぺ:好きなのは、夏っぽいのと冬っぽいの。あと、明るい曲と暗い曲のギャップもすごくて、明るいほうだと「BLUE BIRD」「evolution」。ちょっとマイナーになるんですけど、暗いほうなら「End roll」「Who...」あたりを聴いてもらいたい! 本当に聴いてみてほしいな。

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