M!LKの真価はカップリング&アルバム曲にあり? 「テレパシー」「コトノハ」……躍進を支える名曲たち
「It's only LOVE」「コトノハ」……メッセージが心を揺さぶる名曲
ここからは、個人的に好きなアルバム収録曲楽曲3選をおすすめさせてほしい。まず、2ndアルバム『Time Capsule』に収録されている「It's only LOVE」(2019年)。嵐の「マイガール」や「Still…」などの名曲を数多く生み出してきた多田慎也が作詞作曲を担当している楽曲だ。どこかノスタルジックで温かなメロディが心に染みる。アルバム収録曲ということもあり、ライブで必ず披露されるというわけではないのだが、2023年のグループ結成9周年記念日に行われた『M!LK TikTok LIVE「SAIZEN」』や、11周年記念配信『M!LK 11th Anniversary Day~爆裂11時間生配信~』(2025年)などの大事な局面で選ばれることが多い印象もある。もしかすると、メンバーにとっても特別な一曲なのではないか――そんな気がしてならない。
次はアルバム『Jewel』に収録されている「コトノハ」。同曲は、EBiDANに所属するSakurashimejiが、M!LKのために手がけた楽曲。M!LKをそばで見てきた彼らだからこそ紡げた言葉には、確かな説得力がある。〈初めは何とも拙くてさ/淡く揺らめいた鏡越し/見分けなんてつかないようなその他にいる僕ら〉から始まり、Dメロの〈言霊って信じてる?〉〈運命って信じてる?〉では、思わず目頭が熱くなる。『M!LK 1st ARENA "HAPPY! HAPPY! HAPPY!”』の終盤で披露された際、5人がこの楽曲を歌いながら、ステージ中央に集まり円陣を組んでいた姿が忘れられない。いつか、東京ドームのステージで、〈過ぎ去るものも/戸惑う過去も/何も間違いじゃなかったから〉と歌う彼らの姿が見たいと思ってしまう。
最後に紹介したいのが、2020年にリリースされたアルバム『Juvenilizm-青春主義-』に収録されている「last moment」だ。いつもそばにいるのが当たり前だった恋人と別れ、〈失くして初めて気付く/どれだけ大事だったのか〉と後悔しながらも、〈キミにずっと 幸せでいて欲しい〉とそっと背中を押す同曲には、未練だけでは終わらない主人公の優しさに心を奪われた。「It's only LOVE」もそうだが、失恋ソングはアイドルのかっこよさをより一層引き出してくれるように感じる。
もちろん、彼らのディスコグラフィに潜む名曲はこれだけに留まらない。キャッチーなヒット曲の裏側で、カップリングやアルバム曲を通して多彩な表情を磨き続けてきたからこそ、今のM!LKの躍進があるのだろう。表題曲でM!LKが気になり始めた人にこそ、ぜひアルバムやカップリングの扉を開いて、その深い魅力に触れてみてほしい。