嵐への憧れ、『タイプロ』で得た経験と仲間 山根航海「人生が変わりました」ソロとして歩み出す決意
『timelesz project』ファイナリストとして注目を集め、現在はソロで音楽/俳優などでマルチに活躍する山根航海。6月19日に1stデジタルミニアルバム『VV』をリリースし、7月4日にはヒューリックホール東京にて2ndライブ『MOVE』を開催する。
幼い頃に嵐に憧れ、アイドルの夢を追いかけ続けてきた山根だが、『timelesz project』を契機にソロとしての道を歩み始めた。ミニアルバム『VV』には、ポップでフレッシュな楽曲と共に“ソロアーティスト・山根航海とは?”の答えが詰まっている。本インタビューでは、山根がアイドルを志した背景から『timelesz project』での経験、そしてソロとしてのこれからについて語ってもらった。(編集部)
「当時の僕からしたらヒーロー」ーー嵐との出会い、アイドルを目指した理由
ーー取材時点では、1stデジタルミニアルバム『VV』リリース直前ですが、現在の心境はどのようなものですか?
山根航海(以下、山根):「やっと出せる!」という気持ちです。今までソロで3曲リリースしていますが、どれもシングルで。僕としては「ソロの山根航海の曲をどんどん出して、ライブがしたい」と思っているので、今回既存の3曲に加えて新曲が5曲も出せるということが“大大うれしい”んですよ。曲が形になってリリースされるって簡単なことじゃないから。ようやくそれをみんなに届けられることがうれしいしワクワクしています。みんなはどういう反応をしてくれるのかも気になります。
ーー喜んでくれるでしょうね。
山根:そうだとうれしいです。少しでも笑顔になってくれたらなと思っています。
ーー新作のお話を伺う前に……山根さんはダンスボーカルグループの一員として活躍後、『timelesz project』(タイプロ)に参加。そして昨年2025年9月にソロアーティストとして活動を始めました。そもそも音楽活動を志したきっかけは何だったのでしょうか?
山根:5〜6歳の頃に嵐の旧国立競技場のライブを、ママに連れて行ってもらったんです。正直、そのときは嵐にもアイドルにも興味がなかったんですが、キラキラと踊る5人を見て衝撃を受けまして。「こんな人が世の中にいるんだ!」って、当時の僕からしたらヒーローを見たくらいの衝撃を受けて、その日からアイドルになることが夢になりました。
ーー嵐のどんなところが、そこまで航海少年の心に刺さったんだと思いますか?
山根:僕の出身は山口の田舎。だからまず会場にいる何万人もの人にも驚いたし、そのなかでライトを浴びて光っている5人の姿や、5人がちょっと何かしたらギャーってなる空間が異空間すぎて。「僕もあんな大勢の人にキャーキャー言われたい」と思いました。
ーーそして「アイドルになりたい」と思って歌とダンスを始めたと。
山根:いや、その前に、なぜか小さい頃の僕は「バク転ができなきゃダメだ」って思って。嵐の5人はもちろん、今で言うSTARTO ENTERTAINMENTの人たちはみんなバク転をしていたので。だからまずは家の近くにある体操教室に通い始めました。
ーーバク転からだったんですね。バク転はできるようになりました?
山根:はい。小2か小3のときにできるようになって。そこでようやく、ダンスを習い始めました。
ーーあくまでもバク転ができてからだったんですね。「アイドルになりたい」と思ってから体操やダンスを習っていくわけですが、そのなかでも将来の夢や目標はずっと変わらなかった?
山根:変わらなかったです。というか、今も含めて夢が変わったことは一度もないかも。「僕もアイドルになってドームに立ちたい」という一点はずっと変わっていません。
ーー聴く音楽などには変化はありますか?
山根:最初はずっと嵐を聴いていて、ダンスを始めたタイミングでヒップホップも聴くようになりました。でもずっと根本にあるのは嵐。結局そこも変わっていないですね。もちろんいろいろな方のステージを見て刺激をもらっていますが、原点であり頂点であるのは嵐です。ラストライブも配信で見ましたが、活動は終わっても全員の心で生き続けるのが嵐の音楽、嵐のパフォーマンスだなと思いましたし、国民的アイドルってこういうことだなと思いました。同時に「僕もこうならないとな」と思いました。
ーー2024年には『timelesz project』に参加、最終審査まで残りました。7月に行われる2ndライブには、同じくタイプロに出演していた北林楓さん、日野健太さんも出演するなど、候補生の交流も続いていますが、タイプロでの経験はアーティストとしての考え方や活動にどんな影響を与えましたか?
山根:タイプロは間違いなくお金では買えない経験でした。受けてから人生が変わりました。受けたのもtimeleszというグループの新メンバーオーディションだったし、今までずっとグループを目指してきたんですが、タイプロを受けてから、「ソロをやりたい」という気持ちになったんです。本当にすべてをかけて挑んだオーディションを終えたあと、「ソロしかない」じゃなくて「ソロがやりたい」と思った。ソロでやりたいこととか、出したい楽曲とか、ソロでやりたい世界が次々と出てきて。
ーーグループのメンバーを探すオーディションだったのに、それを経てソロがやりたくなったのはどうしてだったのでしょうか?
山根:何でなんでしょう。でも……グループ活動に対して、自分のなかで一つ区切りがついたというのはあるのかもしれません。それまでもグループ活動をしていたし、タイプロも終わったところで、すべてやりきったという感じがしたのかな。
ーーなるほど。タイプロを経て、音楽的な好奇心が刺激されたというのもありそうですね。
山根:あー、ありますね。それこそ僕はそれまで歌をあまりちゃんとやったことがなくて。前にやっていたグループもボーカルポジションではなかったし、個人的にボイトレに通ったりもしていなかったから。もちろん好きで歌ってはいましたけど。だからタイプロで初めて歌やラップにあそこまで向き合ったんです。配信はされていなかったかもしれませんが、松島聡くんに歌についていろいろ相談をしていたんですよ。そうしているうちに歌にも興味が出てきて「もっと歌を頑張りたい」という気持ちになりました。
ーーそしてソロに挑戦したくなったと。
山根:今までその感覚は一度もなかったので自分でも不思議だし、面白いです。あとは、いろいろな人に触れ合ったことも大きかったのかも。候補生は本当にみんな仲が良いんですけど、いろんな人が集まっていろんな人の考えを聞いていくうちに「僕もこういうことやりたい」「あれもやりたいな」ってやりたいことが増えていって、ふと「あれ、これソロだな」って気づきました。