LUNA SEA、結成日に誓った永遠の絆ーー真矢の遺志を継ぐ新曲「FOREVER」、故郷・秦野公演詳細レポ
真矢のドラムテイクが響く、新曲「FOREVER」の想い
この日が結成記念日であることから、アンコールの代わりに「Happy Birthday Dear LUNA SEA」と歌ってメンバーを迎えた会場。まずは、秦野市、小田急電鉄、神奈中バス、「真ちゃんの仲間である」と紹介した小田急秦野駅発車メロディーLUNA SEA楽曲化計画実行委員会、そして警備体制の相談に乗ってくれた警察の方々と、このライブの実現に協力してくれた関係者への感謝を述べたRYUICHI。「ロックって反体制的な匂いのするもので、これまで結構ムチャな歌詞も書いてきたから、役所とか警察の方が俺たちを応援してくれると聞いて?『ええ〜!』って」と嬉しそうに微笑んだ。
また、当日リリースされた新曲「FOREVER」について、Jが原曲を書いて何年も前から制作を続けていたこと、音源には真矢が演奏したドラムのテイクが使われていることなどを話し、「大曲と言うか、こういう普遍的なメロディとメッセージの曲を、真ちゃんの思いとともに届けられることが本当に良かったと今は思っています」とコメント。「音楽はやはり永遠です」と言葉を添えて「FOREVER」が演奏された。
スケールの大きなミディアムロックバラードの同曲。ティザー映像にもあった、朝日に向かって海上を鳥が飛ぶ映像をバックに映し出し、シンプルだが力強い演奏と歌声を響かせたメンバー。普遍的な愛を歌った歌詞に、自ずと真矢への思いがあふれ、一緒に歌う観客の目には自然と涙がこぼれていた。
メンバー紹介ではそれぞれが思いを語りながら、真矢との思い出話に花を咲かせた。まずは「座っている位置は違うけど、気持ちは(SLAVEの)皆さんと同じ立ち位置で、LUNA SEAを支えて行きます。よろしくお願いします!」と決意表明した淳士に、「ごにょごにょ言う奴がいたら、俺が蹴っ飛ばしてやるから!」と援護射撃したJは、「秦野市の懐の深さといったら無い。(若い頃の)俺たちはできが良いか悪いかと言ったら、ねえ(笑)!? そんなやつらを温かく迎えてくれてありがとうございます!」と感謝。
INORANは「真ちゃんと初めて会ったのは、そこ(隣)の運動公園で、しかもドラムを叩いてたんです」と出会いのエピソードを紹介しながら、「ミラクルって言葉は昭和っぽいけど、これからもミラクルを起こしていきたいと思います」と語った。SUGIZOは「本当は真矢が一番今日を楽しみにしていた。たぶんそこで、最高に笑ってると思う。ね、真矢!」と真矢のドラムセットに声をかけ、「俺も真矢と初めて会ったのは、小学校の時、運動公園だった」とINORANの話に重ね、「正真正銘、ここが故郷だ!」と力強くシャウトした。
そして、RYUICHIは「真矢くんは、みんなが喜んでくれている姿が一番好きなんです。真矢くんの追悼の思いで来てくださった方も多いと思うけど、やっぱりライブがめちゃくちゃ楽しかった! と笑顔で帰っていただけたら嬉しい」とコメント。最後に「ドラムス!」と紹介すると、会場から「真矢!」と名前を叫ぶ大きな声が鳴り響いた。
『UNENDING JOURNEY -FOREVER-』というタイトルは1996年に開催したツアー『UN ENDING STYLE』に由来し、当時と同じ『TO RISE』と題した追加公演を開催することを発表した彼ら。「まだツアーの初日、やっとスタートライン。真矢くんの思いも乗せて駆け抜けて行きたいと思います」と、これから半年続くツアーへの意気込みをコメント。そしてラストは古くからライブで定番のナンバーである2曲で締めくくった。「LUNA SEAの原点とも言えるこの曲」と紹介して、1stアルバム『LUNA SEA』の1曲目に収録された「FATE」を、そしてラストには「秦野! おまえら全員でかかってこい!」と叫んで、メジャーデビュー作『IMAGE』の最後に収録されている「WISH」を披露。勢いよく銀テープが発射され、それを手に持って揺らす、会場全体の大合唱によってライブの幕は閉じられた。
ライブは一期一会。真矢が旅立って初のツアーの初日、37年目の結成記念日、そして初の地元凱旋公演という特別な一夜を、RYUICHI、SUGIZO、INORAN、J、そして真矢の思いとサポートの淳士という、6人による新体制で歩き出したこの日。二度と無い特別なセットリストによる、メモリアルな一夜になった。