LUNA SEA、結成日に誓った永遠の絆ーー真矢の遺志を継ぐ新曲「FOREVER」、故郷・秦野公演詳細レポ

 LUNA SEAによる全国22都市33公演を巡る全国ツアー『LUNA SEA TOUR 2026 UNENDING JOURNEY -FOREVER-』が、LUNA SEAの“結成記念日”である5月29日より、メンバーの出身地である神奈川県秦野市のクアーズテック秦野カルチャーホールでの凱旋公演を皮切りに幕を開けた。

SLAVEとともにーー真矢の魂を連れて始まった第1部

 昨年11月より、発着メロディにLUNA SEA楽曲を起用している小田急線秦野駅では、電光掲示板に「おかえりなさいLUNA SEA。心から歓迎いたします」との文字が映し出され、改札を出ると「WELCOME BACK to HADANO」と書かれたパネルが出迎える。街を挙げての歓迎ムードを写真に収めるファンの姿もあった。また会場には、今年2月にこの世を去った真矢の「メモリアルフォトブース」が設けられ、メッセージとともに花を手向けるファンの長い列ができていた。

 ライブは2部構成で全16曲が披露され、第1部はファンクラブネームをタイトルに冠した「SLAVE」でスタート。同曲が1曲目に披露されるのは、主に“SLAVE限定ライブ”や“黒服限定GIG”で、このメモリアルな一夜を長年応援してきてくれたファンとともに始めたい……という、1曲目からメンバーの思いが感じられた演出だった。続けて特効の爆発音とともに、ライブでは定番となっている「Déjàvu」へと続く。RYUICHIの「秦野! お前たちの声を聞かせてくれ!」との呼びかけに、ファンは「オーオーオー」と声を合わせる。会場を照らす刺激的なライティングとアッパーなビートを受け、ファンは頭を揺らし、まるでデビュー当時のような激しさでツアーの幕が切って落とされた。

 MCでRYUICHIは「この素晴らしい会場に帰ってこられてよかった。真矢の思いもここに連れてきた」と第一声。ツアー全日程が即ソールドアウトし、中でもこの日はSLAVE(ファンクラブ)限定LIVEということもあり、争奪戦が繰り広げられたプラチナチケットだったこと、そしてファンクラブ限定でライブ配信も行われていることを踏まえ、「我が“精鋭”たちよ、飛ばして行くぞ!」と、選ばれしSLAVEたちに檄を飛ばした。

RYUICHI

 メランコリックなメロディが胸を鷲掴んだ「MILLENNIUM」、激しいドラミングも魅力の「The LUV」では、真矢の愛弟子でもあったサポートドラマー・淳士が魂を込めた演奏でバンドを支える。そして「Thoughts」では、カラフルなレーザーが会場を彩り、RYUICHIはスタンドマイクに手を添えながら儚い思いを歌声に乗せた。

淳士

 「ここ秦野に真矢くんのメロディを響かせたい」と、披露した「inside you」。LUNA SEAの楽曲は全員が制作に参加し、基本的に「作詞・作曲・編曲:LUNA SEA」とクレジットされるが、楽曲ごとに“原曲者”が明かされているものもある。前述の「MILLENNIUM」は原曲を真矢&SUGIZO、この「inside you」は真矢の原曲による楽曲としてファンには知られている。ステージに飾られた真矢のドラムセットがブルーに照らされ、バックには在りし日の真矢の勇姿が映し出された同曲。真矢の精神を引き継いだ、情熱的で優しく、激しさと繊細さを兼ね備えた淳士のドラムプレイに、会場からは大きな拍手が送られた。

 そしてアッパーで跳ねたビートの「JESUS」では、「秦野!」と呼びかけ、RYUICHIがマイクを向けるとメロディアスなサビを会場が大合唱。また、LUNA SEAの魅力の一端である、重厚でメッセージ性の強い楽曲を代表する「FALLOUT」は、叙情詩的な世界観で会場を包み込み、SUGIZOの美しいギターソロで観客を魅了し、第1部が締め括られた。

 第2部はLUNA SEA名物である、真矢の「Drum Solo」からスタート。真矢のライブ映像が映し出されると、会場は歓声を上げる。熱いドラムと名前を呼ぶ声でコール&レスポンスするのが恒例で、映像に合わせて名前を叫んだ会場。嬉しそうな表情で「もっとこいよ! まだまだ行けるだろ? 今日を最高の“夜”にしようぜ!」と言って、耳に手を当てるポーズをする映像の中の真矢に、泣きながら「真矢!」と、彼の名前を叫ぶファンの声が鳴り止まない。そしてメンバーが登場すると、キャッチーなサビメロも印象的な「TONIGHT」へとなだれ込み、「SAY! COME ON」の呼びかけに、観客はコーラスを大合唱。RYUICHIは「ドラムス、真矢! そして淳士!」と叫び、真矢の思いに応えるような展開に目頭が熱くなった。また、名曲「I for You」ではステージにはスモークが立ちこめる中、儚い思いを切なく歌い上げ、ファンのLEDブレスレットの光が会場を幻想的に包み込んだ。

SUGIZO

 終盤戦は「もういっちょトバしていきましょう!」と呼びかけ、「STORM」や「ROSIER」といった90年代のアッパーなロックチューンでラストスパート。文字通り嵐の映像をバックに、シャウトを織り交ぜながら熱いボーカルを響かせた「STORM」。人差し指を立てて真っ直ぐ上に掲げるポーズとともに「さらに高みへ行こうぜ!」と声を掛け、続けてLUNA SEAを代表する「ROSIER」を熱演。バックには当時のMVに赤い薔薇を重ねた映像が映し出され、早口で畳みかけるサビメロに〈ROSIER〉とコーラスを重ねた観客。そしてJが英語のラップパートに続けて「行くぞ!」とさらに観客を煽り、最後は熱くて速いビートに合わせて全員で大合唱。

INORAN
J

 そして、本編ラストを飾ったのは、真矢&INORANが原曲を務めた「UP TO YOU」。「秦野に集まってくれたSLAVEと、もう一段階上に上り詰めたい」とRYUICHIが語る。三連符のリズムによるロマンチックなサウンドと、愛にあふれた歌詞が秀逸な同曲。歌詞の言葉の一つひとつが胸に響き、真矢の映像をバックに、観客は涙を流しながらともに歌い上げた。最後にRYUICHIが天に向かって投げキッスを送り、SUGIZOはシンバルを叩きながら誇らしげに「ドラムス、真矢!」と何度も名前を叫んだ。

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