MORE STAR ソロインタビュー Vol.9:山本るしあ「普通に生きていたらもったいない」現実を見据え、強気にひたむきに

 FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREETを輩出したアソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」。リアルサウンドでは、第五弾グループとしてデビューしたMORE STARの連載インタビューをスタート。メンバー全員がデビュー前にプロジェクトの次世代メンバーであるKAWAII LAB. MATES(略称:メイツ)として活動し、切磋琢磨の期間を経て、2025年12月12日の『KAWAII LAB. SESSION vol.17』でステージデビューを果たした。

 リアルサウンドでは、そんなMORE STARの“今”に迫る連続インタビューを企画(毎週木曜日更新予定)。最終回となる本稿では、赤色担当の山本るしあに話を聞いた。

 幼少期から数々のオーディションを経験してきた山本。最終審査の壁を越えることができず、夢と現実の狭間で葛藤する日々を乗り越えられた理由は、母の影響で生まれた“あるスタンス”だった。MORE STAR加入までの日々、彼女の原動力である家族とのエピソード、加入後のパフォーマンス面以外の変化まで、アイドルとしてだけでなく、ひとりの人間として成長していく山本の現在を聞いた。(編集部)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

【オリジナル動画】第9弾:山本るしあ 趣味、特技、尊敬する先輩は?

【MORE STAR】第9弾:山本るしあ 趣味、特技、尊敬する先輩は?

夢と現実のあいだで揺れた学生時代

――山本さんは、これまで数々のオーディションを受けてきたそうですね。

山本るしあ(以下、山本):そうなんです。いろんなオーディションを受けては、落ちてを繰り返す日々を過ごしていて。ラストチャンスだと思って応募したのが、このアソビシステムです。所属後はモデル活動を中心に、ランウェイを歩かせていただいたりして。あるときKAWAII LAB. MATESに加入するきっかけがあったので、挑戦しました。

――芸能活動をしたいと思った最初の動機は?

山本:小学生の頃に、AKB48のともちん(板野友美)さんを好きになって。ダンスを見よう見まねで踊っていたんです。本当はちゃんと習いたいと思っていたんですけど、私が住んでいた北海道の田舎には、ダンススタジオがなくて。そこから少しずつスタジオが増えて、ついに家の近くにもできたんですよ! いざ通い始めたら、まあ楽しくて。「もうダンス以外はやりたくない」と思うほど、のめり込んでいたんです。ただ……私は昔から現実主義なところがありまして(笑)。将来は看護師になる道も視野に入れていたので、「高校は偏差値の高いところに行かないとな」って、夢を追いたい気持ちと現実的な考えのあいだで揺れていました。

――板野さんを好きになったきっかけは?

山本:小学校低学年のとき、私が愛読していた雑誌『ちゃお』(小学館)に載っているのを見つけて「こんなにかわいい人がいるんだ!」と衝撃を受けました。そこからバラエティ番組とか歌番組を観て、どんどん好きになっていきましたね。

――それで自分もアイドルになりたいと。

山本:その時点では「なれたら楽しそうだな」くらいの感覚でした。本格的に芸能界を目指すようになったのは、ダンスを習い始めてから。中学まではオーディションを受けようと決めていて。仮に挫折したとしても、義務教育のうちなら、どうとでもなると思っていたんです。そこからK-POP系の事務所や、雑誌のモデルオーディションなど、たくさん受けたけど、いつも最終審査で落ちちゃう。夢はなかなか叶わないものなんだな、と痛感した中学時代でしたね。

――中学生で挑戦できることがすごいですよ。

山本:母も私に芸能をしてほしいと思っていたから、「こんなオーディションがあるよ」と勧めてくれることも多くて。どんどん挑戦していましたね。

――K-POPのオーディションを受けたのはどういう理由で?

山本:BLACKPINKさんやTWICEさんが好きで、K-POPのコピーダンスをしていたのがきっかけです。かつ“世界で輝くアイドル”のイメージを持っていたのも大きいですね。中学まではK-POPアイドルになる姿を妄想して、「何歳までにデビューする」とか、自分のなかで具体的な設計図を立てていて。そのときはひたむきにダンスをやろうと励んでいたんですけど、中学3年生になってもオーディションに受かることができなくて。「高校は真面目に生きないと将来に響くぞ」と思い、勉強にシフトチェンジしました。

――それで看護師を目指し始めると。

山本:厳密に言うと、看護師よりも助産師になりたかったんですよ。小さい頃から赤ちゃんが大好きで、お母さんの友達の赤ちゃんもあやしていたので「助産師になったら、生まれたての赤ちゃんを抱っこできるやん」と思って目指しました。

――そのタイミングで夢を追うのは諦めた?

山本:いや……自分で区切りを決めたくせに「高校1年ならまだいいんじゃない?」と、夢を追う期間を延長しまして。意を決してアソビシステムを受けたら、見事所属することができて今に至ります。

――どうしてアソビシステムを選んだんですか?

山本:インスタに広告が流れてきたんです。とうあさん、きゃりー(ぱみゅぱみゅ)さん、新しい学校のリーダーズさん、FRUITS ZIPPERさんの名前が並んでいて。「めっちゃすごい人たちがいる事務所があったんだ!」と思って受けたところ、北海道部門のグランプリをいただきました。

――KAWAII LAB. MATESの活動で印象に残っていることは?

山本:加入して2カ月が過ぎたあたりで、メンバーの人数が増えまして。それに伴って、新曲を披露するメンバーのオーディションが開かれたんです。私は自分が歌いたかったパートをもらえなかったのが、すごく悔しくて。あと、スタッフさんから「歌が上手いね」じゃなくて、「音程は意外ととれてるね」と言われたのも悔しかったんです。次の曲で見返したいと思って、前回以上に頑張って歌ったら、めっちゃ褒めてもらえました。それが嬉しかったと同時に、「自分は歌を伸ばしていこう」と火がつきましたね。

――「音程はとれている」ってかなりの褒め言葉にも思えますけど、それを心のガソリンにして、もっと頑張ってやろうと思ったんですね。

山本:はい! メイツに入る前から「るしあは歌が上手いんです」と、前任のマネージャーさんが言ってくださっていたんです。それなのに「意外と音程が~」と言われたときは、まだ自分の力を伝えきれていなかったんだなと思って。闘争心に火がつきました。

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