坂道3グループで進む“次世代キャプテン”の起用 菅原咲月、山﨑天、髙橋未来虹らに託されるものとは?
乃木坂46の菅原咲月が、4代目キャプテンに就任した。
5月20日に東京ドームで開催された『乃木坂46 14th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY2で発表され、翌21日の梅澤美波卒業コンサートをもって、梅澤から菅原へとキャプテンのバトンが渡された。2022年に五期生としてグループに加入した菅原は、2024年12月の『乃木坂46 大感謝祭2024』で副キャプテン就任が発表されて以降、梅澤の隣でグループを見てきた。乃木坂46のキャプテンを担うということは、彼女にとって大きな挑戦にほかならない。
乃木坂46 菅原咲月
就任発表の場で印象的だったのは、菅原が涙をこらえながら語った言葉だった。副キャプテンとして梅澤のそばで過ごす中で、キャプテンの責任の重さを感じていたと明かし、「乃木坂が世界で一番大好きです」「このグループを守っていく覚悟もあります」と力強く言葉にした(※1)。そこにあったのは、迷いのない強さというより、不安や怖さも含めて役割を引き受けようとする、彼女らしいまっすぐさだった。
加入当初から、菅原には明るさと人懐っこさ、そして少し大人びた落ち着きがあった。『乃木坂工事中』(テレビ東京系)などのバラエティでは、先輩にも臆せず言葉を返せる瞬発力を見せ、ライブでは楽曲ごとに表情を切り替えながら、感情を丁寧に乗せていく。前に出る強さと、場の空気を読むバランス感覚。その両方を兼ね備えているからこそ、菅原は乃木坂46という大きなグループの中で、自分の立ち位置を探しながら、少しずつ周囲の信頼を積み上げてきた。
乃木坂46のキャプテンは、それぞれの時代のグループを支えてきた。桜井玲香は結成初期の乃木坂46に柔らかなまとまりを与え、秋元真夏は後輩たちを包み込みながら“家族感”を守り、梅澤は先輩たちが築いてきたものを次の世代へ繋いできた。そのバトンを、今度は5期生の菅原が受け取る。これは単なるキャプテン交代という事象だけではなく、乃木坂46の中心がさらに新しい世代へ移っていくことを印象付ける出来事だろう。
菅原の言葉の中でも、とりわけ印象に残ったのが「守っていく」という表現だった。新しいキャプテンに求められているのは、過去の乃木坂46を大きく塗り替えることではないのかもしれない。桜井、秋元、梅澤がそれぞれの時代に守ってきたものを受け取りながら、現在のメンバーが中心となる新時代へと繋いでいくこと。その意味で、菅原の言葉は乃木坂46が大切にしてきたものを抱えて前へ進もうとする宣言にも聞こえた。