Number_i、ブルーノ・マーズら所属の名門レーベルに名を連ねる必然 デビュー曲から見据えていた“世界”の舞台
Number_iが、アメリカの名門レーベル・Atlantic Recordsとの契約を締結した。2月に世界最大手のタレントエージェンシーであるWME(William Morris Endeavor)とのエージェント契約も発表した彼らのグローバル展開は、ここからさらに本格化していきそうだ。
Atlantic Recordsは1947年にニューヨークで設立された老舗レーベルで、ブルーノ・マーズやエド・シーランといった数々の世界的アーティストが所属している。長い歴史のなかで、ロック、ポップ、R&B、ヒップホップなど多様なジャンルのアーティストとタッグを組み、楽曲を世界に送り届けてきた存在だ。そんな名門音楽レーベルに、Number_iが名を連ねることになったのだ。
2024年1月のデビューからコンスタントに作品を発表し、国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』において昨年は2部門を受賞、各種音楽チャートでも存在感を示すなど、着実に功績を残してきたNumber_i。今回のレーベル契約は、世界の音楽シーンを支えてきた側がそんな彼らの活躍を認め、彼らの可能性を見出したということでもあるだろう。メディアに向けた取材会で、神宮寺勇太は「今までとはまた違った場所でやれるのがすごく楽しみ」(※1)と期待を込めて語っていた。契約に至るまでには、岸優太が「(社長から)『君たちが新しく挑戦することに対して全力でサポートするよ』という言葉をいただきました」(※2)と明かしていたように、滝沢秀明による全面的なサポートもあったという。すでにロサンゼルスの本社を訪れ、現地スタッフとの楽曲制作も進行中とのことで、Number_iの世界へ向けた新たなフェーズが動き始めている。
Number_iの世界への挑戦は決して突然始まったものでもない。彼らはかねてからグローバルな舞台で通用するためのスキルを磨いてきたし、デビュー曲の「GOAT」は「世界で勝負できるヒップホップ」を意識して制作された楽曲だった。彼らが当初からグローバル市場を見据えていたことが窺える一方で、決して海外の音楽トレンドに完全に寄せるわけではなく、独創的なアイデアを取り入れながら、あくまで日本の音楽として、そして3人にしかできないような作品を手掛けてきたこともNumber_iの特徴だろう。平野紫耀は「ガラッとその方向性を変えるつもりはない」と語っており、今後も海外に合わせにいくのではなく、自分たちのスタイルで世界へ向かう姿勢が伝わってきた。
Number_iとしてのデビュー以降は、『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』や『HEAD IN THE CLOUDS LOS ANGELES 2025』といった海外フェスにも出演。日本での活動を大切にしつつ、国外へ向けた発信も重ねてきた。世界へ羽ばたくための準備は、ずっと前から始まっていたのである。ようやくそのときがきたのだと思う。
今回のレーベル契約によって楽曲のグローバルリリースも可能となり、ここからNumber_iの名前と楽曲がますます多くの人へと届いていくだろう。一方で、平野は「日本の皆さんを不安にさせず、もっと満足してもらえるように活動していく」(※3)と、これまで並走してきたiLYs(ファンの呼称)への優しさも示してくれている。日本を飛び出して、さらに広い世界へ――。その先にどんな景色が見えるのか楽しみだ。
※1:https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202605170000836.html
※2:https://hochi.news/articles/20260517-OHT1T51463.html?page=1
※3:https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2026/05/18/articles/20260517s00041000433000c.html