King & Princeの2人がまとう“光と夢” デビュー8周年、迷いなき信頼関係から生まれる輝かしいスター性
King & Princeが5月23日、デビュー8周年を迎えた。それを記念して、これまで未配信だった全78曲のサブスクが解禁。彼らが歩んできた軌跡を大切に抱えながら、その音楽をより広く開いていく――その動き自体が、今のKing & Princeを表しているように思う。
“王子様”を超えたKing & Princeが持つ器
King & Princeといえば、多くの人が思い浮かべるのは“キラキラとした王子様感”だろう。もちろん、それは彼らの大きな魅力のひとつ。だが、それだけではないと強く伝えたい。King & Princeが魅せるライブは、もはやテーマパークに近い。まるで来る人の陰ごと受け入れるかのような器の広さと、やさしく肯定されていく幸福感があるのだ。King & Princeは今、“王子様”という存在を超えて、人が抱える様々な感情を包み込んでいくような懐の深いエンターテインメントを作り上げている。
その一つの到達点ともいえるのが、今年1月17日より開催された4大ドームツアー『King & Prince DOME TOUR 2026 STARRING』だ。6月24日にはBlu-ray & DVDの発売も控え、YouTubeではその一部が公開されているが、華やかなセットや緻密な演出はもちろん、楽曲ごとにまるで別人のように歌声や表情を変化させる2人のパフォーマンスには圧倒されるはずだ。しかも、このステージはコンセプトづくりから演出の細部に至るまで、メンバー2人が中心となって制作したものだという。与えられた世界を“こなす”のではなく、自分たちの手でKing & Princeという空間を設計している。そのクリエイティブへの執念が、今のライブの強度につながっている。
衣装にも表れる徹底された世界観
そのこだわりぶりは、ライブだけにとどまらない。5月20日放送のラジオ『King & Prince 永瀬廉のRadio GARDEN』(文化放送)では、永瀬廉が「いつも歌番組に出させてもらうとき、衣装をどうするっていうのを我々が決めていて」と語り、歌番組の衣装についても2人が細かく意見を出していることを明かしていた。この日話題になったのは、『うたコン』(NHK総合)で着用した衣装について。その日、彼らが着ていたのは『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の衣装だった。本来であれば、一度きりの出番だったものだそう。だが、「俺の中でビビビッときて! 『紅白』もNHKで、『うたコン』もNHKで、(そういう)意味合いもあって」と、自ら提案したことを明かした。そこには、『うたコン』の制作チームが『紅白歌合戦』も担当しており、「感謝の気持ちも込めて」とも。その華やかさの裏にある繊細な気遣いにも、King & Princeらしさが滲んでいた。
加えて永瀬は、その衣装について「好きなんですよね。とてつもない量のパールだったりキラキラだったり。本当、(高橋)海人と俺の個性が出る素敵な衣装で」と、お気に入りであることを語りながら「実はね、あの衣装にはモチーフがあって」と、さらに裏話を重ねていく。そのモチーフとは、アメリカ・ロサンゼルスでミッキーマウスたちとともに「What We Got ~奇跡はきみと~」を披露した際の衣装だという。「あの衣装がすっごく気に入ってて。それをもっと豪華にした版」と説明し、パンツの素材感やブーツのヒール、色味に至るまで、自ら細かくオーダーしたことを明かしていた。
ここに、今のKing & Princeの創作の面白さがよく表れているように思う。永瀬には、決してブレない決定力がある。一方で、その世界を豊かに広げているのが、髙橋海人のクリエイティビティだ。ダンス、振付、絵、漫画……と、自分の中で生まれた感覚をさまざまな形で作品へ変換できる人である髙橋。そして芸術家肌でありながら、“人に夢を見せる”というアイドルの感覚を決して失わない。
髙橋が無数の色を広げ、永瀬が“King & Princeとなる輪郭”を選び取る。この数年で、その役割分担はより鮮明になった。そして、お互いの感性を深く信頼しているからこそ、2人の表現には迷いがない。その確信が、私たちには“スター性”として映るのだろう。
直感を信じて決断できる力
@ayumu_imazu 光栄です!!💫 @King & Prince_UM #Theater #KingandPrince #ayumuimazu
ヒット曲「Theater」の作詞作曲、振付を手掛けたAyumu Imazuは、TikTokで「〈頑張り屋な日本人に/Everybody clap your hands〉の歌詞が日本中に響き渡っているのが本当にうれしいです。ふたりのボーカルが、この楽曲の良さを引き出してくれてる」(※1)と語っていた。誰かに言われて頑張ることはできても、自分の感覚を信じてアイデアを出すこと、自分の直感を信じて決断する難しさを、私たちは日々痛感している。だからこそ、それを鮮やかにやってのけるKing & Princeは眩しいのだ。
光り輝く存在として多くの人の憧れになりながら、「一緒に明るい場所へ行こう」と手を差し伸べてくれる力強さ。そして、そこにいる誰もが笑顔になれるよう細部まで気を配る洗練された優しさが、今のKing & Princeには満ちている。だから彼らのエンターテインメントには、「この人たちなら大丈夫」という安心して楽しめる信頼感と、「次はどんな景色を見せてくれるのだろう」というワクワク感が尽きない。光と夢をまといながら、そこにいる人の感情まで受け止めてしまう。その包容力こそが、8周年を迎えた今のKing & Princeを唯一無二の存在へと押し上げているのだ。
※1:https://www.tiktok.com/@ayumu_imazu/video/7581436939170073876