乃木坂46であるという“誇り”の継承ーー東京ドームに刻んだ14回目の『バスラ』、歴史が導く次なる物語
「乃木坂46が世界で一番大好きです」ーー14年の歴史を背負う覚悟
DAY1、DAY2とテーマ別ブロックで過去の歴史を振り返ったあとは、グループに未来についてもしっかり提示される。DAY1は愛宕のナレーションに続いて「きっかけ」、DAY2は瀬戸口のメッセージを経て「君の名は希望」がそれぞれ披露される。最初は6期生がこれらの楽曲を大切に歌い、途中から5期生、4期生がそのバトンを繋いでいく。そして、クライマックスで3期生4人が加わり、最後は“乃木坂46の顔”とも言えるこれらの楽曲を34人で力強く歌い上げてみせる。1期生や2期生が大切に育ててきたこれらの名曲を、今も後輩たちが守り続けているのだ。そこに「Same numbers」や「おひとりさま天国」といった、今の乃木坂46だからこその楽曲を交えることで過去と今を見事に繋いでみせ、最新シングル表題曲「最後に階段を駆け上がったのはいつだ?」で乃木坂46を“これから”を高らかに宣言して、ライブ本編は終了する。
序盤を除けばMCらしいMCは一切なく、乃木坂46の未来を作っていく6期生がモノローグを担当することにより没入感を強めていく。ひとつのコンサートとしてはもちろんのこと、乃木坂46の歴史をわかりやすく紹介するという点でも、非常に練られた内容・構成だったのではないだろうか。加えて、2月開催のアルバムライブで披露された直近の楽曲は、一部のシングル表題曲を除けば極力外されていたことも、同ライブとの差別化に繋がった。2年目の6期生も自身の期別曲をパフォーマンスすることなく、卒業していった先輩から受け継いだ楽曲を歌い踊り、歴史の証人の役割に徹する。こういう思い切りも、14年という長い歴史があるからこそできるのかもしれない。
DAY2アンコールでは、21日の公演を持ってグループを卒業する梅澤美波から、菅原咲月が次期キャプテンに就任することが告げられた。梅澤の卒業と菅原の新キャプテン襲名も、グループの“今”と“これから”を象徴するトピックと言える。梅澤が1期生や2期生から引き継いできたバトンを、今度は5期生の菅原に託すことで、また新たな物語が生まれていく。
梅澤は「このグループの歴史を背負うのはもちろん重さもあるけど、その色濃く残っている歴史は今の私たちの大きな武器。受け継がれてきた思いは私たちを導いてくれたし、強くもしてくれました。過去の乃木坂46も大好きだし、今ここにいるみんなで作る乃木坂46も大好きです。それは、いつの時代も乃木坂46が愛されているという自信があるから」と語ったが、ここから何年か先に菅原をはじめとする5期生や、次世代を担う6期生も同じようなことを思いながら、自信に満ちたメッセージを届けてくれることだろう。それは菅原の「ここにいる皆さんと同じように、私も乃木坂46が世界で一番大好きです。誇りを持っています。このグループを守っていく覚悟もあります」という新キャプテンとしての所信表明を聞けば、想像に難くないはずだ。
※1:https://realsound.jp/2025/05/post-2033350.html
※2:https://realsound.jp/2026/03/post-2331591.html
■セットリスト
『乃木坂46 14th YEAR BIRTHDAY LIVE』
5月19日(火)~21日(木)東京ドーム
<DAY1(5月19日)>
00. Overture
01. 他人のそら似
02. おいでシャンプー
03. ジコチューで行こう!
04. チートデイ
05. 君に叱られた
06-a. ぐるぐるカーテン
06-b. 今、話したい誰かがいる
06-c. Route 246
06-d. でこぴん
06-e. 他の星から
06-f. サヨナラの意味
06-g. インフルエンサー
06-h. 制服のマネキン
07. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
08. 生まれたままで
09. 錆びたコンパス
10. 愛って羨ましい
11. Monopoly
12. ネーブルオレンジ
13. 逃げ水
14. ビリヤニ
15. ジャンピングジョーカーフラッシュ
16. ハウス!
17. 好きというのはロックだぜ!
18. ガールズルール
19. きっかけ
20. Same numbers
21. 夜明けまで強がらなくてもいい
22. Sing Out!
23. 最後に階段を駆け上がったのはいつだ?
アンコール
EN1. ロマンスのスタート
EN2. 思い出が止まらなくなる
EN3. 君ばかり
EN4. 懐かしさの先
<DAY2(5月20日)>
00. Overture
01. 制服のマネキン
02. チャンスは平等
03. 夏のFree & Easy
04. スカイダイビング
05. 太陽ノック
06. Wilderness world
07. 命は美しい
08. Actually...
09. インフルエンサー
10. 誰よりそばにいたい
11. 私のために 誰かのために
12. Rewindあの日
13. 悲しみの忘れ方
14-a. ロマンスのスタート
14-b. 白米様
14-c. 嫉妬の権利
14-d. 魚たちのLOVE SONG
14-f. あらかじめ語られるロマンス
15. I see...
16. 裸足でSummer
17. 不道徳な夏
18. 真夏日よ
19. 君の名は希望
20. 人は夢を二度見る
21. ごめんねFingers crossed
22. おひとりさま天国
23. 最後に階段を駆け上がったのはいつだ?
アンコール
EN1. 指望遠鏡
EN2. ダンケシェーン
EN3. キャラバンは眠らない
EN4. 乃木坂の詩