モナキ「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」の中毒性 “歌謡コーラスグループ”としての歌に注目してヒットを分析
Viral Chart Focus
Spotifyの「DailyViralSongs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの4月29日付のTOP10は以下の通り。
1位:モナキ「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」
2位:EL NAOYA「生き様」
3位:INI「All 4 U」
4位:EL NAOYA「人生」
5位:TOMORROW X TOGETHER「Stick With You」
6位:Eve「風のアンセム feat. suis from ヨルシカ」
7位:Number_i「3XL」
8位:JAYCORPSE*「I ♡ WAKA (feat. TOFU, HARKA, 7, ENEL, T.i.G skysea & MIKADO)」
9位:Dannie May「未完成婚姻論」
10位:vinc3nt「bad love」
今回は、純烈の酒井一圭がプロデューサーを務めるモナキの「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」をピックアップする。
@equal_love_12 メンカラで #モナキ さん☆ #イコラブ ♬ ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど - モナキ
モナキは、純烈の弟分として結成され、4月8日に「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」でデビューを果たした。同曲は4月27日付のデイリーバイラルチャートに初登場1位でランクイン。以降、5月2日付の同チャートまで連日首位をキープしている。本曲はTikTokで“ほんまやでダンス”でバズを起こし、サビのダンス動画が拡散。TikTokでは=LOVEやME:I、CANDY TUNEのメンバーなどの投稿も話題となり、SNS総再生回数は8億を超えている。腕の動きや手ぶりをメインにしたシンプルな構成のダンスは誰にでも踊れるやさしい難易度で、一般ユーザーによるダンス動画も多く目につく。
楽曲にも注目したい。「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」は、ユーロビートを軸に展開されるダンサブルなアップチューン。前面に出てくるビート、シンセの音色、イントロから「Fu~Fu~!」の掛け声が入るなど、サウンド面も徹底して“盛っている”。バブルの残り香が色濃く漂うサウンドの密度が特徴だ。メロディはAメロからドメスティックなスケールが続くが、この憂いがいい形で楽曲に作用し、歌に浸れるダンスナンバーになっている。また、フレーズ終わりで定期的に間を入れるなど、聴き手が曲に参加しやすいブレイクが入っているのも歌謡コーラスグループならでは。
最大のフックは、サビ前の〈吞まずには いられない/tonight, tonight, tonight, tonight>という決め台詞のようなフレーズだ。昭和の男性アイドルの曲によく見られたサビ前のお約束のパンチラインが、曲の展開、そして一緒に踊るための準備の間として機能している。この〈tonight〉の繰り返しの部分をメンバー4人はユニゾンで歌っており、サビの最初の振り付けと合わさって、戦隊ヒーロー的なニュアンスも感じられる。そして、サビだ。メンバー4人はリズムを重視して刻むように歌っているが、ストレートなアプローチの中でも、それぞれの声の良さが際立つ。反復するフレーズの中で、クリアな歌声がサウンドの上に立ち、舞い上がっていく。情報量が多いバックトラックの中でも埋もれない歌声をメンバー全員が持っている。短いフレーズの歌い継ぎであっても、声音の違いがはっきりとわかるのもまた、モナキの実力と言えるだろう。
デビュー日に池袋サンシャインシティ噴水広場で開催されたメジャーデビューイベントの中で、プロデューサーの酒井からサプライズで初のZepp Tourが発表されたモナキ。快進撃は、これから彼らの歴史になっていく。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2026-04-29