SITUASIONが新体制で高めた表現の強度 5人で駆け抜けた全国ツアー、新作EPに表れた変化に迫る
新体制の変化を映すEP、5人で開いたSITUASIONの新たな表現
――ここからはEPのお話も聞かせてください。フルアルバムの前章的な位置づけでもあると思いますが、6曲だけでもかなりストーリーがあって、コンセプチュアルな作品になっていると感じました。完成した手応えはどうですか?
風間: SITUASIONにしかできない、他がやらない路線をしっかり出せた作品になったと思います。今のアイドルシーンではあまりやらないジャンルの曲を作って出せたし、これまでのSITUASIONともまた違う、新体制の私たちだからこそ届けられるものになったんじゃないかなって。
大月:いわゆる“皆さんが想像するアイドルソング”とは結構違うと思うんです。だから、普段あまりアイドルソングを聴かない人にも聴いていただきたいなって思います。
――今回の作品で、特に「挑戦だった」と感じるところはありますか?
杏優:SITUASIONは今までもずっと王道ではなかったので、急に何かが変わったというより、“また新しいジャンルに挑んだ”みたいな感覚に近いかもしれないです。
羽柴:でも私の中では、今回のEPから少し変わった感じがあるんです。今までは、音楽を作ってくれる方たちがやったものを自分の中に落とし込んでやるだけ、みたいな感覚が強かったんですけど、今回はメンバーに寄り添ってくれている感じがして。
杏優:今までは“曲が先にあって、自分たちがそれについていく”イメージだったのが、今回は曲とメンバーが一緒に上がっていく感じなんです。歌割りも、各メンバーに合った場所に置いてくれている感じがあるよね。
蒼井:うん、その子が光るように置いてくれているのかなって、歌詞ひとつとっても勝手に感じています。
――今回、プロデューサーからはどういうディレクションがあったのでしょうか?
杏優:レコーディングにはプロデューサーもいて、「こういう歌い方がいいよ」っていうアドバイスはいただけるんですけど、その上でどう歌うかは自由、という感じです。
――つまり、解釈の余地はかなり残されている。
杏優:そうですね。「こうやって歌ってください」って決まりきっているわけではないです。
羽柴:自分たちで好きに解釈して、作り上げていく感じですね。
――ここからは収録曲についても聞かせてください。まず「SLIP」は、ハードロック、EDM、テクノなどいろんな要素が入ったかなり攻めた楽曲ですね。
羽柴:第一印象は“K-POPみたい”でした。
風間:私は最初に聴いた時に、これ絶対ダンス大変そうって思いました(笑)。SITUASIONはダンスにすごく力を入れてきたグループですけど、今回の曲はさらにレベルが上がっている感じがあって。振りそのものの難しさというより、全員で合わせる難しさが大きい曲だと思います。角度とか、顔の向きとか、そういうことまでみんなで揃えて初めて成立する曲だなって。
――新体制になってから強まった“グループとして見せる”意識が、すごく問われる曲でもあるわけですね。
風間:そう思います。
――続く「PARA STEP」は、とにかく曲調が目まぐるしく変化していくユニークな楽曲です。
杏優:一番、盛り上がりポイントがわかりやすい曲かなって思います。馴染みやすさもある気がしますね。
蒼井:でも、ほぼずっと歌ってるか踊ってるかしかない曲なんです(笑)。ソロパートで少し休める、みたいなところがあまりなくてずっと動いてるので、やるのは絶対大変だなって思いました。
杏優:みんなで合唱してほしいよね。
蒼井:掛け声を入れてもいいし、歌ってもいいし、好きなように楽しんでくれたら嬉しいいね。
大月:最近のSITUASIONの曲って、“見せる”ことに重きを置いているものが多くて、一緒に盛り上がる曲は少なかったんです。でも「PARA STEP」手を上げたりする振りもあって、みんなで一緒に盛り上がるのがすごくわかりやすい曲だと思います。まだライブでお披露目していないんですけど、すごく楽しみです。
――「NAI」は、歌詞のリフレインも印象的でした。
羽柴:一度聴いたら頭から離れないメロディだと思います。
蒼井:「樹海紀行」っぽいなって思いました。
杏優:振り数も多くて、あちこちにいくんですけど、途中で急にしなやかになったりもして、本当に不思議な曲です。歌も、一定の感情で歌うというか、抑揚もつけないでほしいってアドバイスをもらっていて。
――ライブだと感情が乗りやすいぶん、それを制御する難しさがありそうですね。
杏優:難しいです。ライブってアドレナリンが出て、楽しくなったり気合いが入ったりして、それが歌にも出ると思うんです。でもこの曲は、それを押し殺さないといけないなって思っています。
――「AMID」は、これもまたテクノ的な要素が強い楽曲ですね。
羽柴:まだ振り入れ前の段階での印象なんですけど、すごくざっくり言うと“熱い曲”になりそう。最後に入っている曲でもあるし、今の5人でやっとひとつになれたものを、真正面からぶつけられる曲になるんじゃないかなって。私の中では“超SITUASION”な曲です。
蒼井:今のSITUASIONじゃなきゃできない曲だなってすごく思いました。前の体制だったら、今みたいな形ではできていなかった気がします。
大月:サビをしっかり歌う曲なので、みんなが揃って歌えたらすごくかっこいいだろうなって思います。
――そして「BUT EVERYTHING」は、どこか温かみがあって、聴いている側が包み込まれるような感覚がありました。
風間:私はこの曲を聴いた時に、パフォーマンスしている景色がすごく想像できたんですよ。先月、タイのコーンケンで野外フェスに出させていただいたんですけど、その時の景色が忘れられなくて。またSITUASIONで、海外でも国内でも、こういう野外フェスに出たいなって思っていたので、「BUT EVERYTHING」だったらオーディエンスとひとつになれるんじゃないかなと想像して楽しみになっています。
ローカルを越えて広がるSITUASION、海外で得た実感と次なる目標
――新体制になってからも、台湾、タイ、韓国と海外での活動が続いていますね。特に3人はこれまでもいろんな海外公演を経験してきたと思いますが、反響はいかがですか?
羽柴:特にドイツで実感したんですけど、海外では“アイドルの女の子たち”として見られるというより、ちゃんと音楽やパフォーマンスを楽しんでくれる人が多いなって思います。日本のイベントだと、どれだけ変わった曲をやっていても“アイドル”として見られる部分があるんですけど、海外ではパフォーマンスをしっかり観てくれている感じがあって、すごくやりがいがありました。
――YouTubeに上がっている動画も、海外からのコメントがすごく多いですよね。
杏優:本当に多いです。英語のコメントばかりですし、登録してくださっている方も海外の方がかなり多いと思います。
蒼井:あと、チェキ文化がないのも面白かったです。ドイツに行った時は、チェキよりサインの列がすごくて。100人以上の方が並んでくださって、みんなで「人気者になったみたいだね」って言いながらサインしました(笑)。新しい文化を感じましたね。
大月:タイのコーンケンで出演したフェスはバンドが中心で、アイドルはSITUASIONだけだったんです。だからこそ、お客さんも若い現地の女の子がすごく多くて、その子たちも一緒に盛り上がってくれたのが印象的でした。日本でも、ああいう機会がもっとあったらいいなと思います。アイドルイベントだと、どうしてもすでに私たちを知ってくださっている方が中心になりやすいんですけど、バンドやシンガーソングライターの方たちと一緒のイベントならもっとSITUASIONを知ってもらえると思うし、刺さる人もたくさんいるんじゃないかなと思います。
――たしかに、いわゆるアイドルフェスより、ロックフェスや海外フェスのタイムテーブルに並んでいる方がしっくりくる部分もあります。
杏優:そうなんです。タイのフェスはすごくSITUASIONに合っていたし、似合うなって思いました。
――今後はフルアルバムのリリースも控えています。あらためて、2026年をどんな年にしたいですか?
羽柴:海外のフェスに出たいです! 国は問わないので、日本人がほとんどいないイベントに出たいです。
風間:また海外にも行きたいですし、ツアーを通して、私自身もグループとしても、ちょっとレベルアップできたかなって感じているので、もう一段階強くなった今のSITUASIONで、もう一度全国ツアーを回りたいです。新体制になりたてのSITUASIONを観てくれた方たちに、「今はここまできてるよ」っていうのを見てもらいたいなと思っています。
――前回のツアーで初めて観た人たちが、その成長をもう一度目撃できたら大きいですよね。
風間:そうですね。私たちは東京拠点で活動しているので、地方だとなかなか来られない方も多いと思うんです。だから私たちの方から足を運ぶことができる機会があったら嬉しいです。
杏優:あと、6月14日に東京・BLAZE GOTANDAでリリースパーティーが決まっているので、それは絶対に成功させたいです。会場をパンパンにしたいなっていうのが、一番近い目標ですね。
――最後に、このEPを初めて聴く方に向けて、おすすめの入り口も教えてください。
杏優:アルバム『“2”』と、今回のEPですね。できれば1曲だけじゃなくて、作品単位で全部聴いてほしいです。1曲だけだとわからないものも、全部聴いていけばSITUASIONの世界が伝わると思うので。対バンの20分、25分より、ワンマンで1時間観た方がSITUASIONのよさが伝わるって、よく言っていただくんです。だから、ぜひたくさん聴いて、たくさん観てほしいです!
■ライブ情報
『SITUASION NEW ALBUM RELEASE PARTY “PALE IN FIRE”』
日時:6月14日(日)開場 18:00/開演 18:30
会場:GOTANDA BLAZE
【チケット購入】
FC会員限定先行チケット:https://fanicon.net/tours/5514/4616/16576
一般チケット:https://ticketvillage.jp/events/13735
【チケット詳細】
<FC:先行チケット>
・¥10,000
・最前エリア
・メンバー手刷りTシャツ(限定)
・当日発売CD付き
・抽選:3月23日(月)21:00〜4月6日(月)23:59
<一般Aチケット>
・¥5,000
・当日発売CD付き
・先着 4月13日(月)21:00〜発売
<手売りBチケット>
・¥3,000
・プロデューサーライナーノーツ付き
・3月31日(火)〜イベント物販にて発売※整番ランダム
<一般Cチケット>
・¥2,500
・特典なし
・先着 5月11日(月)21:00〜発売
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