TETORA 上野羽有音、ラブソングで貫くバンドの生き様 ロックに狂わされた人生だから歌える“愛と夢”とは

初めての気持ちでステージに立ち続けられる理由

――ここまでの話を踏まえて考えてもらいたいんですけど、上野さんと音楽との関係って、バンドを始めた頃のまま、恋の状態が続いていますか? それとも、“恋のあと”のフェーズに差し掛かっていますか?

上野:今でもステージに立つのは憧れだし、何かしら誘ってもらったら「憧れのイベントに出られる!」って思うし……。お客さんは毎回違うし、いろいろなライブハウスに行くから、ライブに関しては、ずっと初めての気持ちでできています。そう考えると、もしかしたら“恋のあと”ではないのかもしれない。でも、いろんなものを重ねたTETORAであるのは間違いなくて。その上で、ずっと“初めて”をやってるんですよね。

――なぜ初めての気持ちを失わずにいられるんでしょう? ずっとライブをしていると、感覚が麻痺しちゃいそうな気がします。

上野:ずっと自分だけの世界やったら、ゲシュタルト崩壊みたいな感じで分からなくなっちゃうのかもしれないけど、対バンしたり、フェスに出たり、毎回違うお客さんと向き合ったりしていると、新しいものをもらえるので。周りのおかげで、「ああ、世の中の基準はこれか」って再確認できる。自分の何が周りから見て違うところなのか……「私が好きでやっていることって、周りからすると普通じゃないんだ」「じゃあここが軸か」ってちゃんと分かるというか。それに対して、「やったー!」と思うこともあれば、「なんでみんなはそうじゃないの?」と思うこともあるけど、「これが当たり前だ」と思ってやるのと、「自分はここがズレてるんだ」と分かった上でやるのは、けっこう違ってくるから。「周りからズレていたとしても、ちゃんと貫きたい」「だってそれが自分の中で核心的なことだから」って感じです。

――ライブ活動についても聞かせてください。まず、3月22日からワンマンツアー『TETORA エピソード0ツアー』が始まりますね。

上野:「いつかの伏線回収になればいいな」と思って、このタイトルをつけました。いっぱい積み重ねてきたけど「ここがエピソード0やで」っていうマインドで、今回はツアーをまわりたくて。「ここからTETORAが始まるぞ」みたいな気持ちでいます。仙台は、前回、チケットが3枚くらい残って売り切れなかったんですよ。今回は頑張って売り切りたいし、クアトロも久々やし……全部、めっちゃ思い出のある場所です。

――あと、8月に“新しいこと”を予定していると前回のインタビューで言っていましたよね?

上野:去年の8月に『KAKUSHIN CLUB』というフェスをやりましたけど、ちょうどその1年後、今年の8月2日に『KAKUSEI CLUB』というイベントをやります。『KAKUSHIN CLUB』は同世代と作るフェスやったから、その上で、先輩に挑むのは今年だろうと。『KAKUSEI CLUB』はフェスじゃなくて、3マンイベントです。ちゃんと、ガッツリと、ボコボコにされようかなと思ってます(笑)。

――まだまだ倒さなきゃいけない先輩もいると。

上野:立ち向かわないといけないカッコいい先輩だらけです。頑張ろう……20代のうちに、源氏(『京都大作戦』のメインステージ・源氏ノ舞台)も立ちたいなあ……。

――いいですね。これから叶えたい夢、他にもありますか?

上野:「武道館に立ちたい」っていう夢があったんですけど……。

――それは2年前に叶いましたよね。

上野:でも、もう一回立ちたいんですよ。夢の中でまたあのステージに立ってたんで、本当に叶えてしまいたいっていうのと、千葉LOOKの店長のサイトウ(ヒロシ)さんが、ベロベロに酔っ払ってる時に「お前らはもう一回武道館に立つべきだ」って言ってくれて。サイトウさんのこと、めっちゃ尊敬してるので、言ってもらったからには頑張らなきゃって思いました。

――まだまだ夢中になれるものがいっぱいあるってことですね。

上野:ホンマに。「狂わしてくれてありがとう」って感じです!

TETORA『夢中霧中』

◾️リリース情報
TETORA『夢中霧中』
3月18日(水)発売
購入:https://lnk.to/TETORA_muchuu_muchuu
<CD収録内容> 
01.夢中霧中
02.撞着的関係
03.革命イヴ

◾️ライブ情報
『TETORA エピソード0ツアー』(全箇所ワンマン)
2026年
3/22 宮城 仙台darwin
4/1 福岡BEAT STATION
5/14 東京 渋谷CLUB QUATTRO
5/17 愛知 名古屋CLUB QUATTRO
6/6 北海道 札幌ペニーレーン24
6/25 大阪 梅田CLUB QUATTRO

TETORA 公式サイト

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