K-POPとラテンアメリカの要素を取り入れたSANTOS BRAVOSがバイラルヒット &TEAMとの相性から生まれる化学反応

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの2月25日付のTOP10は以下の通り。

1位:M!LK「爆裂愛してる」
2位:BellyJay「MONTAGEM HIKARI」
3位:かぐや(CV:夏吉ゆうこ), 月見ヤチヨ(CV:早見沙織), TAKU INOUE「ray (超かぐや姫! Version)」
4位:BUDDiiS「#KISSYOU」
5位:kz, かぐや(CV:夏吉ゆうこ)「Reply」
6位:クレイジーウォウウォ!!「トンツカタンタン」
7位:SANTOS BRAVOS「KAWASAKI (&TEAM Remix)」
8位:RIIZE「All of You」
9位:Number_i「3XL」
10位:yuigot, かぐや(CV:夏吉ゆうこ)「Remember」

 今週のSpotify「Daily Viral Songs(Japan)」は、とても動的なチャートアクションを見せている。先週1位に君臨していたBellyJayの「MONTAGEM HIKARI」が2位へと後退し、代わって首位の座を射止めたのはM!LKの「爆裂愛してる」であった。SNSでの拡散を起点に頂へと駆け上がる勢いはバイラルチャートらしい展開だが、今週のチャートにおいても目を引くのは、7位に急浮上したSANTOS BRAVOSによる「KAWASAKI (&TEAM Remix)」であろう。

 SANTOS BRAVOS(サントス ブラボス)は、HYBE LATIN AMERICAが世に送り出したラテンボーイグループである。2025年10月、メキシコシティのナショナル・オーディトリアムに1万人の観客を前に正式デビューを果たした彼らは、多様なルーツを持つ5人で構成されている。

 彼らのアイデンティティは、K-POPのエネルギーを維持しながらラテンアメリカの魂を融合させたところにある。ラテンミュージックは、今や地域的なジャンルではなく、世界のメインストリームそのものになったという事実がある。バッド・バニーが『第60回NFLスーパーボウル』のハーフタイムショーに出演し、スペイン語の楽曲でスタジアムを熱狂させた光景は、グローバルな音楽地図がひとつの転換期を迎えていることを象徴していた。そんな現代において、ラテンのビートは世界共通の音楽ジャンルだ。SANTOS BRAVOSは、その巨大な潮流の最先端に位置する。

SANTOS BRAVOS “KAWASAKI (&TEAM Remix)” Lyric Video

 チャートを賑わせている「KAWASAKI (&TEAM Remix)」。オリジナルが持っていた独特の中毒性はそのままに、&TEAMが日本語を加えたこのリミックスは、化学反応の極致だ。スペイン語、ポルトガル語、英語に日本語のバースが加わり、一つの楽曲の中に4つの言語が共存する構成は、今日のポップソングの在り方を忠実に提示している。プロデュースはBlack Eyed Peasらの楽曲を手掛けたジョニー・ゴールドスタインが担当。レゲトンのエッセンスを絶妙にブレンドしたサウンドの底流には、K-POP特有の緻密なボーカルアレンジが貫かれている。ハイレベルなプロダクションによって、K-POPとラテンミュージックという二つの世界の融合が見事に実現しているのだ。

 &TEAMとSANTOS BRAVOSの相性は、想像以上に深い。両グループともにオーディション番組を経て結成されたという背景を持ち、その過程で培われたプロ意識と仲間愛が活動の根幹にあるだろう。SANTOS BRAVOSのメンバーのDrewが「オーディション番組を通して結成されたという共通点があると知って、すぐに親近感が湧きましたし、この楽曲はきっと素晴らしいコラボになるとすぐに確信しました」(※2)と語る通り、そこには同じ者同士の共鳴が存在するのだ。&TEAMというグループを入り口にラテンポップの真髄に触れたリスナーは、彼らを新たなスタンダードとして迎え入れる準備ができたとも言えるのかもしれない。

 SANTOS BRAVOSが掲げるK-POPの精密さとラテンの情熱の融合は、私たちの耳をまだ見ぬポップミュージックのフロンティアへと連れて行ってくれるはずだ。世界を繋ぐ架け橋となった彼らの物語は、まだ始まったばかりである。

※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2026-02-25
※2:https://www.oricon.co.jp/news/2436568/full/

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