BMSG TRAINEE ソロインタビュー Vol.14:KAITO「アーティストになることが最初から僕の夢」 11歳の若き才能が過ごす日々
BE:FIRST、MAZZELに次ぐ、3つ目のボーイズグループを誕生させるべく行われた、BMSGによるオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE』。その参加者でもあった面々が多く揃った今のBMSG TRAINEEは、最強の原石が揃っている。その強さとは、一体何なのか、どこからやってきたのか――。
リアルサウンドでは、3月18日、19日に行われる『BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026 〜 Graduation Party for REN, YUTA, RAIKI, TAICHI, and ISANA 〜』を記念して、出演するBMSG TRAINEE 18名のソロインタビュー連載をスタートさせる。まっすぐに自分の理想を追い求めて、今この瞬間もひた走っているこの若き才能たちに、リアルサウンドは全力でベットしたいと思う。
連載第14回目は、KAITOだ。『THE LAST PIECE』に参加した当時、KAITOはまだ10歳だった。2次審査のパフォーマンス後にSKY-HIに「自分のなかでは早い(と思う)? 小学5年生で受けるのは」と聞かれた時に、KAITOは「年齢は関係ないかなと自分に思うので受けました」と言い切った。すごい10歳だと思った。「年齢は関係ないと思う」ではなく、「年齢は関係ないと“自分に”思う」である。ここまでの自意識が芽生えていること、正しいことを正しい形で認識していることに純粋に驚いた。その後の審査には参加しない形で同じく小学生であるLEONとともに『THE LAST PIECE』の合宿に参加したわけだが、今あらためて『THE LAST PIECE』を観返して思うのは、LEONとKAITOの存在は大きなものだったのではないか、ということだ。時には無垢な天真爛漫さを見せ、時には涙を流す参加者たちのそばに静かに寄り添う。自分よりも若いふたりが必死に創作をし、必死に悩み、必死に他者とコミュニケーションをとり、必死に楽しんでいることで生まれた物語が、きっと参加者一人ひとりのなかにあったと思えてならない。『THE LAST PIECE』から生まれた優しさの物語のひとつは、LEONとKAITOがいたことで成り立っているのだ、と。
時を経て、11歳になったKAITOに話を聞かせてもらった。彼は、聞かれたことに正直に向き合い、今思っていることをしっかり言葉にしてくれた。自分の気持ちを相手に伝わるような言葉にできるという時点ですでにすごいのだが、何よりも驚いたのは“KAITOのなかにあるもの”の強さが圧倒的なのだ。最初に憧れたもの、『THE LAST PIECE』に懸けたもの、敬語がちゃんと使えるようになったこと、今の自分が目指すもの。そんな話をじっくり聞かせてもらった。KAITOは今懸命に11歳のKAITOを生きている。あまりにこれから先の未来が楽しみになるインタビューになった。(編集部)
ONE OK ROCKに抱いた憧れから続いていった『THE LAST PIECE』への道
――まずは生年月日を教えてください。
KAITO:7月8日生まれです。11歳の小学5年生です。
――最年少としてBMSG TRAINEEに入ってみて、どうですか?
KAITO:みんなにかわいがってもらってると思います!
――KAITOさんのいちばん古い記憶を教えてください。
KAITO:うーん、なんだろう……保育園の自由時間にひたすら絵を描いていた記憶があります。友達と遊ぶのも好きだったんですけど、ひとりで絵を描くのも好きでした。
――何を描いてたんですか?
KAITO:その時は、お猿さんとか動物が多かったです。あと今もなんですけど『クレヨンしんちゃん』が大好きなので、しんちゃんの絵もよく描いてました。
――最近も絵は描いているんですか?
KAITO:はい。最近は『呪術廻戦』や『ONE PIECE』のキャラクターを描いています。最初にシャーペンで下描きをして、ペンでなぞって色をつけてます。
――今度、ぜひ見てみたいです。音楽に興味を持ち始めたのは、いつごろですか?
KAITO:4歳頃だと思います。三代目 J SOUL BROTHERSさんとかONE OK ROCKさんの曲が車でよく流れていたので、それを聴いているうちに音楽が好きになっていきました。小学1年生でダンスを習い始めたんですけど、最近「ダンスを習っていてよかったな」ってよく思うんです。
――どんな時に思ったんですか?
KAITO:BMSG TRAINEEになる前の合宿や、普段のレッスンの時です。パフォーマンスをするうえで、振りを覚えることってすごく大切なんです。僕はもともとダンスを習っていたから、その力を発揮できたのかなと思っています。
――幼い頃から培ってきた基礎が、今のレッスンにも活きているんですね。ちなみに学校でのKAITOさんはどんなキャラクターなんでしょうか。
KAITO:学校でも、おふざけキャラです(笑)。まわりの友達が大人すぎるというか。僕の知らない言葉をよく使ってくるんですよ。
――たとえば?
KAITO:びっくりして腰を曲げる、とか?
――“腰を抜かす”ですかね?
KAITO:あ、そうそう! 「腰を抜かす」って初めて聞いた時、「え、ケガしたの?!」ってびっくりしちゃって。そういうまだ習ってない言葉がわからないことがあったりして
――これからたくさん習って、覚えていくんでしょうね。KAITOさんが最初に抱いた夢って、何だったか覚えていますか?
KAITO:アーティストになることが最初から僕の夢でした。ダンスを習い始めたのも、アーティストになるために必要なことだと思ったからで。
――アーティストという夢を抱いたきっかけは何だったんですか?
KAITO:ONE OK ROCKさんを観て、「かっこいい!」「こんなふうになりたい!」って思いました。ドームとか大きな会場でパフォーマンスができたら、絶対楽しいし、気持ちいいだろうなって。
――ONE OK ROCKのどんなところに惹かれましたか?
KAITO:歌詞って、イメージで書いていることも多いじゃないですか。でも、ONE OK ROCKさんの歌詞は自分のことを正直に描いていて、曲を聴いただけで性格や人生がわかるように感じたんです。そこがかっこいいなと思いました。
――素晴らしい着眼点ですね。ロックバンドであるONE OK ROCKに憧れる一方で、歌って踊れるアーティストを目指した理由は何だったんでしょうか。
KAITO:やっぱりダンスも好きだったからです。小さい頃から、音が流れたら自然と音楽に乗りたくなっちゃうんです。ダンスを始めたら、歌もやりたくなって。歌いながら踊れたらすごくかっこいいんだろうな、って。
――実際にダンスを習い始めてみて、どうでしたか?
KAITO:最初は覚えることや先生の真似をすることで精一杯だったんですが、だんだんニュアンスやその曲のイメージを考え始めることができて。それからダンスがすごく楽しくなりました。
――そうやってダンススキルを磨いていったんですね。『THE LAST PIECE』に応募した理由を教えてください。
KAITO:もともとSKY-HIさんが大好きで、『THE FIRST』も観ていたんです。そこからBE:FIRSTさんが生まれて、MAZZELさんやHANAさんもデビューしているのを見ていて、「またオーディションがあったらいいのにな」って思っていた時に始まったのが『THE LAST PIECE』でした。だから、「もうここに懸けるしかない!」っていう気持ちで応募しました。
――2次審査で実際にSKY-HIさんの前でパフォーマンスをした時は、どんな気持ちでしたか?
KAITO:これは言い訳になっちゃうかもしれないんですけど、歌うことが気持ちよすぎて、そのあとのダンスパフォーマンスで振りが飛んじゃったんです。歌は苦手だったんですけど、歌うことは好きだから思うままにやったら、すごく楽しくて。「このままダンスでさらに盛り上げられたら、めっちゃ楽しくなりそう!」って思っていたんですけど、頭が真っ白になっちゃって(笑)。でも、日高(光啓)さんがすごく盛り上げてくれたので、自分のバイブスも上がって、踊り切ることができました。
――映像からも楽しそうな様子が伝わってきました。緊張はなかったですか?
KAITO:めちゃめちゃ緊張してました。でも、楽しかったです。
――その後、合宿に誘われた時はどう思いましたか?
KAITO:成長できるいい機会だし、夢に向かって進む一歩なのかなと思って、「行きたいです」って答えました。