2025.11.26 19:00

C&K、「相思相愛」が繋いだ『天文館探偵物語』と地元・鹿児島の縁　王道から外れてこそ近づく“夢”を語る

目標は『紅白』出場ーー「王道で活躍している人たちにはできないことをしている」

――2025年ならではの出会いでしたね。大阪城ホール公演に関しては先日特設サイトが公開されましたが、イメージビジュアルからファンの方々もいろいろ想像を膨らませているところだと思います。『無謀な挑戦状』シリーズは2018年、2022年の横浜アリーナもかなりのお祭り騒ぎでしたが、大阪城ホールについての今現在の意気込みはいかがですか。

CLIEVY：当初は僕らが夏に大阪城野外音楽堂でやっている『水掛け祭り』という企画ライブのコンセプトを、大阪城ホールに持って行こうと考えていたんですね。そのライブのMCでも「いつか大阪城ホールで放水してやるぜ！」くらいのことをずっと言ってきましたし。『水掛け祭り』を夏の風物詩みたいに捉えて楽しかったと言ってくれる人が少なからずいる中で、やっぱりあのライブを経て夢が叶う形にできたらすごいいいなと思ってきたんですけど、会場サイドから開口一番に「水を使うのは無理です」と言われて意気消沈し……そこから「城を攻めるにはこうすれば！」みたいなプランがいくつか生まれて、あのタイトルになりました。

――写真とロゴからいろいろ想像できるところはありますが『風雲！たけし城』（1980年代にオンエアされていた『SASUKE』的ルールのアトラクションバラエティ）オマージュとかもありますか？

CLIEVY：どうでしょうね。でも城というキーワードから想像できるようないろんなオマージュがあるかもしれないです。

――細かいことで恐縮ですが、イメージビジュアルで胸に光っているふたつの赤いバッジは？

KEEN：大使バッジですね。温泉文化大使と、僕の地元のかのやばら大使の。

――温泉文化大使は、お風呂をテーマにしたお二人の代表曲のひとつ「入浴」が注目されたのと、これまでの精力的な全国各地でのライブ実績が認められての就任でしたね。CLIEVYさんの地元の小山評定ふるさと大使もありますし、大使の肩書が増えましたね。

CLIEVY：ゆくゆくは軍服みたいな衣装も用意しないといけないかもしれないね。胸にどんどん勲章を増やしていくみたいな。

KEEN：舞鶴も今年から親善大使制度が始まったみたいで、「もしかしたら……？」と期待してはいるんですけど。

C&K- 入浴（from　LIVE DVD＆Blu-ray「JIMOTO×JIMOTO×JIMOTO」）

――野望としては、47都道府県で大使をやるくらいの。

KEEN：もはやバッジだけでもほしい（笑）。

CLIEVY：そういう、自分たちの生きた痕跡みたいなものが増えていくのが嬉しいなと思い始めていますね。アーティストとしては横道のように見えるかもしれないけれど、横道に逸れまくっていこうかなと。僕らにとっては、それが本流だなと思っているので。

　僕らは「変わった活動してますね」とよく言われますけど、王道で活躍している人たちにはできないことをしているという自負があるので、その横道からゆっくり目標に近づく道を作れたらいいし、その考え方をこれからも大事にしていこうかなと思っています。

――目標は『紅白』出場というのは変わってはいないですよね？

C&K：変わってないです！

CLIEVY：ただ、捉え方が変わってきているとは思います。ヒット曲があって目標に直接到達するというよりも、違うことを真剣にやっていたら、いつの間にかそこに到達できるようになっていくのかなと。たとえば、47都道府県の観光大使を務めていたらNHK側から「ドキュメンタリー番組を作らせてもらえないか」みたいなお話もくるかもしれないし。そこから『紅白』にね。

KEEN：47都道府県で大使になれた場合、下手したら審査員席になるよ。でもそっちでも面白いよね。『紅白』に出たことにはなりますし。ステージに立つ側じゃなくて「これは夢、叶っているのかな？　……叶っているのでしょう！」みたいな。

CLIEVY：そんな話をいただいたら、また僕らの持ちネタが増えるんで。「一番近くて一番遠い席でした！」みたいなね。夢というのはその時々で形を変えて、でも気持ちさえ前向きならいつまででも追えると思いますし。もちろん、素敵な曲を作って目標に直接到達できたりしないかなという希望は持ちつつ、頑張っていこうかなと。