MA55IVE THE RAMPAGEが示す、“特別な場所”への道のり 豪華アーティストとのコラボの先に見据える未来

 MA55IVE THE RAMPAGEが、2ndアルバム『EMPIRE CODE』を9月10日にリリースした。本アルバムは、今年始動したプロジェクト「MA55IVE UNION」の一環。同プロジェクトはMA55IVEがゲストアーティストを迎え、異なる才能やエネルギーが融合し巨大な連合となり、既存の枠組みにとらわれず巨大なインパクトを生み出していくことを目的としている。そのコンセプト通り、今作は豪華アーティストとのシナジーが見受けられる豪華な1枚だ。

 9月18日からは2度目となる全国ツアー『MA55IVE THE RAMPAGE 2nd LIVE TOUR 2025 “M5V” 〜EMPIRE CODE〜』の開催も予定しているMA55IVE。帝国の設計図=“EMPIRE CODE”というタイトルを掲げた今作から、これからどんな未来を描いていきたいと考えているのか。L、神谷健太、YAMASHO、浦川翔平、鈴木昂秀のメンバー5人に話を聞いた。(編集部)

『EMPIRE CODE』は今の自分たちをぎゅっと詰め込んだ1枚

――『EMPIRE CODE』は今年始動したプロジェクト「MA55IVE UNION」の一環とお伺いしています。

YAMASHO:プロジェクトについては、MA55IVE THE RAMPAGEが新しい帝国を築いていく、音楽業界の中で僕たちがどういう存在で在り続けるかみたいなところの答えを探しに行く旅として発足させました。ただ、それはまだまだ序章に過ぎないということで、“帝国の設計図”という意味の『EMPIRE CODE』というタイトルをつけました。まだまだ完成ではないけど、僕たちが自分たちの国を作るために大切にしてることとか、音楽性とか、自分たちの得意なポイントとかスキルを、ぎゅっと詰め込んだ1枚になっております。

――信頼する仲間と“ある特別な場所”でverseを蹴るという方向性は皆さんで改めて言語化された?

YAMASHO:単発的にシングルを出すことが続いていたので、そういうのを1回ちゃんとまとめていきたいねって。この先MA55IVEがどういう動き方をするのかみたいな話をした時に、1発大きい所でライブして、例えばそこを第1章、もしくは0章のゴール兼スタート地点として、“特別な場所”に向かっていきたいなと。

神谷健太(以下、神谷):改まって話すというよりも、楽屋とかでしゃべったんだよね。

L:そうそう「ここでしゃべりましょう!」じゃなくて、自然と「これやりたいね」「だったら、いついつまでにシングル出すかとか、アルバム作らないとね」みたいな話をした気がします。

鈴木昂秀(以下、鈴木):THE RAMPAGEとしての活動もあるので、それの逆算で空いているところでしかやっぱり活動できないので、それを見た時に「いつまでにこうしておかなきゃ」っていうのは決めてました。でも、具体的な内容はその時々で話してましたね。

――アーティストさんの中には楽屋は自分の時間、という方もいらっしゃいますが結構皆さんで話すんですね?

浦川翔平(以下、浦川):結構ごはんの時とかにもお仕事の話になることが多いですね。

鈴木:人数的にちょうど良いのかもしれない。

L:たしかに、THE RAMPAGEだと各々の時間が流れてるかも(笑)。

個性豊かな11曲を収録。それぞれのおすすめ楽曲は?

――全11曲が収録されていますが、皆さんそれぞれおすすめの曲を教えてください。

神谷:「適当にやっちゃって feat. DOBERMAN INFINITY」です。10人で大広間みたいな所に集まって、各々しゃべりながら出していったのが歌詞になったといういい思い出があります。最終的にはKUBO(-C)さんが「適当にやっちまえー!」みたいなことを言って「それよくないですか?」ってタイトルにもなったんです。

YAMASHO:スタジオに入る時、ちょっと寂しかったもん、あの大広間から1人っきりで(笑)。みんなとずっとしゃべってたかった。

鈴木:僕は「Break It Out feat. SPRITE」。今回、全部英詞で歌ってていて、発音が難しかったところとかもありましたが、もともとLDHのアーティストさんを見てくれている人が的確な指示をしてくれて。振り付けも僕がずっと昔から一緒に踊ってたダンサーのDAIKIが振り付けてくれて。すごくかっこよく仕上がっています。

YAMASHO:「BEAT JUNCTION feat. SWAY」は、もう好きですね。めっちゃ良い! 結構ミクスチャーでラップしているアーティストをずっと聴いてて、Linkin Parkがめっちゃ好きだったんですよ。もちろん今もめっちゃ好きなんですけど。ああいうミクスチャーラップみたいなのをずっとやりたくて。SWAYさんだったらすごい合いそうだなって思って、今回やらせてもらったんで。これバンドで流れたら多分結構飛ぶ人いると思うんですよね。

浦川:僕は「Changer feat. PKCZ®」で! これ、制作するときに、MA55IVEに向けて、自分が大切にしてる言葉だったり、信念みたいなものを投げてくださっているんです。この前パフォーマンスした時にファンの方から「この曲なんだ?」「めっちゃ好き」みたいに言っていただきました。僕はSKRILLEXがすごく好きなんですけど、彼もひと昔前にこういう楽曲をめちゃくちゃやってたんです。そのエッセンスも入っているので、すごいエモサウンドで、とても染みる楽曲だなって。パフォーマンスでもいいですし、PKCZ®さんがDJでかけても映えるだろうし。いろんなシチュエーションで映える楽曲だなと思っています。

MA55IVE THE RAMPAGE / EMPIRE CODE -Produced by AK-69 (MUSIC VIDEO)

L:僕は「EMPIRE CODE (Produced by AK-69)」を推したいです。これはもうAK-69さんのプロデュースかつ、このアルバムの表題曲になっています。でも本当にAK-69さんの曲としてあってもおかしくないような、“AK-69さん節”ががっつり入った曲になっていて、パンチが強い言葉がたくさんあって、耳に残る言葉が多いなぁって。そういった意味でも、やっぱAK-69さんってすごいなっていうのは感じましたし、僕らが作り上げたかった世界観を全部吸収して、それをアウトプットしてくれたのが、ありがたいなと。ツアーの1曲目といったら、これしかないでしょうってくらい開幕感ががっちり出ているところも好きですね。

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