稲垣吾郎はなぜ“変わらない”のか? 崩れることのない規則正しい生活、見習いたいいい年の重ね方
2025年の夏、いたるところで稲垣吾郎の“変わらぬ笑顔”に出会った。駅構内に掲げられた大きな広告。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』では映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』から19年後の世界を生きるハリー・ポッター役を務め、テレビでは『僕達はまだその星の校則を知らない』(カンテレ・フジテレビ系/以下、『ぼくほし』)では主人公の父との縁が明らかになり、物語に深みを与える存在の理事長・尾碕美佐雄として私たちを楽しませてくれている。
そして、8月16日にオンエアされた夏の恒例番組である『ほんとにあった怖い話』(フジテレビ系)にも登場。SNSでは「いちばん怖いのは吾郎さんが変わらないこと」という声で盛り上がった。
いつ見ても“稲垣吾郎”というイメージ通りに登場する“変わらなさ”に、共演者たちも驚きを隠さない。『ぼくほし』で共演中の磯村勇斗が情報番組で「稲垣吾郎さんはバンパイアなんじゃないか」と冗談交じりに語ったことも大きな話題となったが、きっと多くの人が頷いたことだろう。
そんな磯村の発言を受けて、稲垣本人はラジオ『編集長 稲垣吾郎』(文化放送)で「歳月が流れても、『見た目が変わらない』って言われるのは嬉しい」と穏やかに返答。しかし、一方で「どうなんでしょうね、年を取るとか年を取らないとか。体はもちろん若々しく、いつまでも健康でいたいなと思いますけれども。見た目はどうなんでしょうね?」と思いを巡らせた。
それは、稲垣が決して“若さ”に固執しているわけではないというところにあるのだろう。むしろ、しっかりと年齢を重ねている。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で演じているのは息子との関係性に悩む父となったハリーであるし、『ぼくほし』で演じている尾碕もある意味で“社会”や“大人”の立場を引き受けている役どころ。年齢とともに確実に演じるキャラクターは移り変わっているのだ。