もはや“佐藤勝利であること”そのものが笑いの振りに？

　そのビジュアルゆえに何事もスマートにこなしそうだと思われがちだが、実は驚くほど人間味に溢れている佐藤。そんなキャラクターを、timeleszの公式ショート動画でも垣間見ることができる。「佐藤勝利が料理上手なのみなさん知ってます？」というコメントとともにアップされた動画では、手際よくきのこのクリームソースを作り上げた佐藤に、菊池から「何にかけたらいいの？」と問われるのだが、勢いよく「パスタ」と答えるも「（まだ）パスタは茹でてないです」というオチに、松島聡も大爆笑している風景が収められている。

　最近では、佐藤も自身の持ち味を活かして、たくさんの人を笑わせていこうという動きも見られる。佐藤がプロデューサー、ダウ90000の蓮見翔が脚本、ディレクターの橋本和明が演出を務めるコントユニット・グラタングミとして活動を開始。YouTubeチャンネル『佐藤勝利のすべて』で、お笑いライブを開催するまでのドラマを公開するという新しいコンテンツを発信してきた。第1話を観ると、『タイプロ』や事務所について切り込んだ鋭い笑いを盛り込みながら、木村拓哉を名乗ったなりすましDMに対して「木村さんは一応返したほうがいいんじゃないの？」と大真面目に見解を述べるところに思わずニヤけてしまった。

　また、“コント師×俳優×TikTokクリエイター”による新感覚縦型ショートコントチャンネル『本日も絶体絶命。』にもコラボ出演。どうしてもオーラが消せないと悩みながら、キレキレのターンを披露せずにはいられない「コンビニで働く佐藤勝利」が最高にシュールで面白い。

　アイドルになるべくして生まれ持った容姿と、その期待に応え続けてきた信念と、ちょっぴりズレた不器用さが、一周回って笑ってしまうほど愛しい。そんな佐藤だからこそ生み出せる笑いがあるのだと確信する。今後も、美しくて真っ直ぐな“様子のおかしい佐藤勝利”を愛でていきたい。