THE RAMPAGE ソロインタビュー Vol.7:浦川翔平 若手との交流で磨いた先輩力「面倒を見る側になりました」

 2024年に結成10周年を迎え、ドーム公演『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR® at TOKYO DOME』を大成功に終えたばかりのTHE RAMPAGE。16人によるEXILE TRIBE屈指のダイナミックなパフォーマンスの人気は海を越え、アジアでの公演も増えてきた今、リアルサウンドではTHE RAMPAGEメンバーへのリレーインタビューを企画。アニバーサリーを迎えた活動への素直な心境、メンバーとの思い出などを語ってもらった。第7回となる今回は、パフォーマーの浦川翔平が登場する。(編集部)

地元・長崎での温かい光景に「泣かずにはいられませんでした」

――THE RAMPAGEは結成10周年を迎えました。グループとして強く成長・進化を感じた瞬間はどんな時でしょうか。

浦川翔平(以下、浦川):9月に開催したドーム公演の終演後、EXILE HIROさんから「THE RAMPAGEはドームが似合うね」と言ってもらえたとき、アーティストとして一回り成長できたことを実感しました。これまでの僕らだったら、あそこまでの熱狂を生み出すことは難しかったと思うんです。そこも含めて、自信を持って「成長した」と言いたいですし、ここで止まることなく、これからもグループとしてさらに進化し続けなければいけないと思います。

――10年間で、個人としての成長や変化を感じた瞬間も教えてください。

浦川:面倒を見られる側から、面倒を見る側になりました。自分たちはLDHの中堅層よりもさらに上になってきた感覚があるので、ちゃんとした先輩でいないといけないし、“先輩力”が身についてきたというか。言うべきときは言うし、真剣に仕事して、一生懸命に遊ぶ。20代前半までは遅刻や失敗がものすごく多かったんですけど、そういう“社会人としての失敗”が今はグッと減りましたし、これまで僕が先輩方にしてきてもらったことを、後輩たちに返す機会が増えたように思います。

 今のLDHには僕よりも若い世代の子たちがたくさんいて。つい飲もうって連絡しちゃうのは、意外と同い年のGHEEちゃん(WOLF HOWL HARMONY)とか、BALLISTIK BOYZの(松井)利樹ちゃん、THE JET BOY BANGERZのみんなとかかな。濃いめなヒップホップ寄りのバックボーンを持ってる子たちとよく過ごしてますね。

――特に印象に残っているライブ、またはターニングポイントになったと思うライブを教えてください。

浦川:2021年に開催した『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021“REBOOT" ~WAY TO THE GLORY~』は、自分の人生の中でも大きな意味を持つツアーになりました。コロナ禍ですべてのエンタテインメントがストップしてしまった後に、ようやく開催できたツアーで。緊急事態宣言が発令されて、みんな家にいなければならなくなったとき、自分が自信を持ってやってきたことが“無”になる恐怖と、大変な状況に対して何もできない不甲斐なさに打ちのめされたような気持ちになりました。本当に心が折れそうになっていたんですけど、『REBOOT』ツアーでファンの皆さんと対面して、「自分の生きる場所はやっぱりここ、ステージの上だ」と再認識させてもらうことができたんです。当時はまだキャパシティが会場の定員数の半分ほどでしたが、それでもファンの皆さんに会えて本当によかった。『REBOOT』には“再起動”という意味があるんですけど、まさにその言葉の通り、コロナ禍に打ち勝って活動を再び活発化させていくための起点となったツアーだったと思います。

浦川翔平

――10年の活動で、特に印象に残っているメンバーとのエピソードを教えてください。

浦川:浦川翔平くんが、地元・長崎で開催したライブで号泣していました(笑)。この話は絶対、(神谷)健太さんとかにいじられるから、自分から積極的に話していこうと思います! 泣いた理由は「地元で凱旋公演ができたから」という単純なものではなく、長崎でたくさんの人と触れ合い、皆さんの温かい心と熱い応援を感じて、感極まってしまったからなんです。公演の前々日に現地入りして、鈴木昂秀くんと一緒に地元を歩き回ったんですけど、会う人みんながチケットを買ってくれていて、ライブを観に来てくれたんですね。家族や親戚はもちろん、ご飯を食べに行った焼き鳥屋の店員さんも、知り合いだからと挨拶しに行った鮮魚店の方も、遠くに住んでいた友人までもが、観客席で僕らの姿を見守ってくれていた。『ドラゴンボール』のエンディングで、主人公・孫悟空の仲間たちが全員集合したような光景を目の当たりにして、こんなにあったかい空間があるのかと、泣かずにはいられませんでした。

――この10年の活動で、最も驚いたこと・予想外に嬉しかったことは何でしょう?

浦川:タイや韓国で開催したファンミーティングですね。「100degrees」を披露したとき、現地のファンの方々が、日本では聞いたことのないオリジナルの掛け声をやってくださったり、僕らの煽りに対してあり得ないほどの熱量で歓声を上げてくれたりして、本当に嬉しかったです。海外のファンの熱心さに驚きましたし、すごく嬉しくて。いろいろな感情が交差して倒れそう(笑)。

――2024年現在の気分で、特に思い入れの深いTHE RAMPAGEの1曲を教えてください。

浦川:やっぱり「GO ON THE RAMPAGE」かな。デビュー曲の「Lightning」よりも前に完成していた楽曲なんですけど、この曲と共に武者修行で全国を回ったということもあって、何物にも代えがたい思い出があります。それだけでなく、いまだにたくさんの方から「知っている曲」や「パフォーマンスを観たい曲」として、この曲の名前を挙げてもらうことが多いんですよ。なので、今のTHE RAMPAGEで音源を録り直して世の中に再発信するのもありなのかなと、個人的にアイデアを温めています。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / 「GO ON THE RAMPAGE (Document Music Video)」

――10周年の先へ進んでいくにあたり、これから目標に掲げていることを教えてください。

浦川:グループとしては、来年の活動内容も具体的に見えてきているので、そこに力を入れていきたいです。THE RAMPAGEは、高いスキルを持つ実力者揃いのグループ。だけど、それが世の中に広まり切っていないのが悔しいなと感じていて。メンバーの平均年齢から考えても、グループの活動をさらに広げていくためには、来年が大きな転換点になる気がしています。たくさんの方にTHE RAMPAGEを知っていただけるように、一つひとつの活動を着実に、でも大きく飛躍できるように頑張っていきたいです。

 僕個人としては、EXILE TETSUYAさんやHIROさんに「翔平はいろいろ抱えすぎ」とアドバイスをもらったので、来年は注力すべきものを見定めて力を入れていきたいです。好奇心旺盛なので何でもやりたくなっちゃうんですけど、これからはもう少し1つのことにフォーカスして極めていくことを大切にしたい。ラップなのか、DJなのか、舞台なのか。まだどれに注力しようかは決まっていないのですが、少し大人になって、新しい自分の在り方に挑戦してみたいです。

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