THE RAMPAGEが「24karats」を継承する意義　逆境を乗り越え臨んだ東京ドーム公演成功のその先へ

　そんな他のEXILE TRIBEにはない魅力を持つTHE RAMPAGEだが、彼らもLDHの精神を継承する“正統”な部分も併せ持つ。振り返れば、彼らはこれまでも1stアルバム収録の「New Jack Swing」や、EXILEデビュー20周年を記念した「EXILE TRIBUTE」の一環として2021年にリリースされ、「No Limit」などを収録したトリビュートシングル『THE RAMPAGE FROM EXILE』、昨年のツアーで披露した「24karats STAY GOLD」など、EXILEの楽曲を数多くカバーしてきたが、その一つひとつが現代寄りのサウンドや振付でスタイリッシュにアレンジされており、THE RAMPAGEだからこそ生み出せる新しい作品ばかりだった。不動のLDH魂を持ちながらも、HIPHOPテイストという枠だけにはまらない音楽やエンタテインメントを創造し、役者業、プロレス、アパレルプロデュース、作家など、一人ひとりが自分のやりたいことを実現することで表現者としても成長してきた彼らは、本楽曲のテーマ同様、「常に光り輝く存在」として自らの手で時代を動かしているのだ。

　今シングルにはこういった経験値が音楽の幅広さとして表れており、「Light Up The Night」ではテクノサウンドに乗せたラブソングで“大人ランペ”の雰囲気を、「BALMY BALMY」では夏にぴったりの爽やかなダンスナンバーを堪能することができる。「24karats GOLD GENESIS」でLDH感をたっぷりと感じつつ、夏を感じたくなったらカップリングの2曲を聴く……。このように何度でもおいしく楽しむこともできれば、これまでの「24karats」と重なる部分や異なる部分に着目して聴くことであらためて「24karats」のDNAを感じることもできる、味わい深いシングルに仕上がっている。

　2021年に『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021 “REBOOT” 〜WAY TO THE GLORY〜』で初単独ドームを飾ったとき、時世はコロナ禍真っ只中だった。ドームという晴れ舞台を喜ばしく祝う一方、感染症対策に伴う動員数の半減や観客の声出し禁止の状況下での開催といった面ではどうしても思うようにいかず、悔しい想いを抱えていたことも、その後の取材で本人たちの口から語られていた。そこから3年、今回のTHE RAMPAGEの東京ドーム公演は逆境を乗り越えて何倍にも強度と戦闘力を増したものとなっていた。初日を終え、リーダーの陣はX（旧Twitter）にて「やっぱこのグループじゃないとあかんなぁと実感したライブでした」と振り返っていた通り、この16人だからこそ再び東京ドームに立ち、公演を成功させることができたはずだ。10月26日、27日には『LDH LIVE-EXPO 2024 -EXILE TRIBE BEST HITS-』も開催される。ヤンマースタジアム長居でその右拳が天高く掲げられた時、新たな歴史的瞬間の目撃者となるのはあなたかもしれない。

■リリース情報
24th SINGLE 『Endless Happy-Ending』
10月30日（水）リリース
LIVE盤 ：8,800円（税込）
初回仕様：スリーブケース仕様
MV盤：2,500円（税込）
CD ONLY：1,500円（税込）

＜収録予定内容＞
［CD］以下、全タイプ共通
1. Endless Happy-Ending
2. タイトル未定
3. Endless Happy-Ending (Instrumental)
4. タイトル未定 (Instrumental)

［映像Disc］
-LIVE盤
THE RAMPAGE LIVE TOUR 2024 “CyberHelix” RX-16 at LaLa arena TOKYO-BAY
-MV盤
1. Endless Happy-Ending (MUSIC VIDEO)
2. Endless Happy-Ending (MUSIC VIDEO MAKING MOVIE)

MA55IVE THE RAMPAGE 
1st ALBUM『M5V』
2024年8月14日（水）リリース

■関連URL
THE RAMPAGE公式サイト