〈しかのこのこのここしたんたん〉が頭から離れない 「シカ色デイズ」が脅威の中毒性でバイラルヒット

Viral Chart Focus

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの7月31日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:GEMN「ファタール」
2位:鹿乃子のこ(CV.潘めぐみ)、虎視虎子(CV.藤田 咲)、虎視餡子(CV.田辺留依)、馬車芽めめ(CV.和泉風花)「シカ色デイズ」
3位:f5ve「Underground」
4位:八奈見杏菜(CV: 遠野ひかる)「LOVE 2000」
5位:Zachz Winner「doodle」
6位:BigSky, Worldname「mine」
7位:*NSYNC「Bye Bye Bye」
8位:ミーガン・ザ・スタリオン「Mamushi (feat. Yuki Chiba)」
9位:こっちのけんと「はいよろこんで」
10位:BLANKEY JET CITY「赤いタンバリン - Live at 横浜アリーナ / 2000年7月8日」

 夏真っ盛りの7月最終週、Spotifyバイラルチャートでは、どのような楽曲がこの夏を彩っているのだろうか。先週のチャートから、ちょうど半分の楽曲が入れ替わった今週。意外なランクインとなっているのがBLANKEY JET CITYの「赤いタンバリン - Live at 横浜アリーナ / 2000年7月8日」である。BLANKEY JET CITYといえば、ベンジーこと浅井健一(Vo/Gt)、照井利幸(Ba)、中村達也(Dr)による伝説の3ピースバンド。2000年に解散した彼らのディスコグラフィは、これまでサブスクでは配信されてこなかった。そんななか、解散から24年が経過した今年、満を持してサブスク全曲配信に至ったのだ。全てのオリジナルアルバムのアナログ盤リリースと併せて発表されたこのサブスク解禁のニュース。全曲配信に先駆けてサブスク配信されたライブアルバム『LAST DANCE』から「赤いタンバリン」だけでなく「ガソリンの揺れかた」も14位にランクインしている。これまで基本的にはCDでしか彼らの作品に触れられなかった新しい世代にとって、世紀末にBLANKEY JET CITYが刻み込んだスリリングで刹那的なサウンドは、色褪せず新しく響くかもしれない。聴き方の間口が広がり、BLANKEY JET CITYの人気再燃も期待できそうだ。

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