King & Prince、ピンチの時ほどファンに寄り添う姿勢 じっくりと向き合い届ける愛のあるメッセージ

手を引いてくれるような歌詞でファンに寄り添う髙橋

 ファンを思いやる気持ちを持っているのは永瀬だけではない。永瀬の活動休止に関して、髙橋も6月3日にブログを更新。自身の近況のほか、永瀬とも連絡を取り合っている旨を報告していた。King & Princeを「守りたい場所」と表現し、グループで活動することへの幸せを感じていること、そしてファンへの深い感謝を明るく綴った。

 髙橋が持つあたたかい言葉の表現力は、作詞を担当した楽曲にも滲み出ている。13枚目のシングル『なにもの』Dear Tiara盤(ファンクラブ限定盤)に収録された「話をしようよ」はまさに、彼らのファン一人ひとりに語りかけるような言葉が重ねられていた。〈「私なんか見えてないでしょ」って/きみは言うけど/なわけないじゃん/全部きみのためで/僕らのため〉とファンの気持ちに寄り添い、〈この先 どこに行こう/どこ行きたい?/何を見てみたい?/僕らの未来の話/そうさ 話をしよう〉とファンとともにグループの未来を描いていくことを語りかける歌詞は、髙橋の想いが如実に表現されている。

 彼らの発信を振り返ると、改めて言葉の持つ力の強さというものを実感させられる。そして言葉をどう扱うかによって、その力をさらに膨らませ、大切な誰かにしっかりと愛や感謝を痛いほど伝え、心を繋ぐことができるようになるのだと。直接顔を合わせ言葉を交わす機会は限られていたとしても、さまざまなプラットフォームで、自身の言葉で想いを伝えること。ときには素直に表現し、ときにはじっくりと言葉を選び、そうして言葉に向き合っているその姿勢こそが、彼らのファンへの愛情の表れそのものなのだと思う。

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