向井康二の卒業を機に考える、ゲームチャンネル『放課後 GAMING LIFE』ならではの面白さ

　向井以外のメンバーも、ゲーム自体の魅力と、ゲームを通じて見せる個性の両方を、それぞれに工夫をしながら伝えてきた。例えば「放課後 GAMING LIFEアワード2023」でMVPを勝ち取ったなにわ男子・大橋和也は、全シリーズプレイ済みということで自分が推薦したゲーム『リトルナイトメア2』を、実はプレイしていないことに推薦後に気づきながら、1年以上隠し通してエンディングまで導いた。大橋の愛嬌あるエピソードでもあるが、長期間にわたり自分なりにゲームの魅力を伝えようとしたことで、結果として大橋のチャーミングなキャラクターも伝わった。

　また、海を漂流するイカダを漂流物で豊かにするサバイバルゲーム『Raft』では、SixTONES・田中樹が船長として抜群のリーダーシップを発揮し、チャンネル内で人気のシリーズとなっている。「放課後 GAMING LIFEアワード2023」では、崖の途中で操作不能となったSixTONES・森本慎太郎を、Kis-My-Ft2・玉森裕太とTravis Japan・中村海人と共に救出するドタバタ劇が、珍プレイ部門に選ばれた。この『Raft』のように動画を通じてそのゲームを初めて知ったり、またお目当てのメンバーとの共演を通じて新たなメンバーを好きになったというファンも多いだろう。『放課後 GAMING LIFE』がゲームと出演メンバー双方の魅力を伝える上で、果たした役割は大きい。

　向井の卒業は非常に残念だが、『放課後 GAMING LIFE』はアイドルが出演するYouTubeチャンネルの中でも、特有の面白さがある。これからもチャンネルを通じて、ゲームの面白さはもちろん、ステージとは一味違うアイドルの魅力を見せてくれるだろう。