飯田栞月、小林萌花、矢花黎、佐野晶哉……専門的な音楽スキルを活かすアイドルたち

　ジュニアのグループ・7 MEN 侍の矢花黎は音大在学中、Aぇ! groupの佐野晶哉も音楽短大出身。どちらもダンスとバンドの両方で魅せる多才なグループだ。矢花はTikTokで、ひとりで全ての楽器を演奏した映像を組み合わせて曲をカバーする動画や6弦ベースをかき鳴らす動画などをアップしており、楽器へのオールマイティさが度々話題となる。グループのライブでは本来スタッフが行う楽曲のサイズ変更を自ら行ったり、卒業制作で作った楽曲をアレンジして自分のグループのメンバーだけで披露したりとその専門性をグループ活動にも還元している。

　相対音感を持つ佐野もまた、音楽短大で身につけた知識や経験を生かした活動が見られる。Aぇ! groupのオリジナル楽曲「ストーリぃ！」は彼が作詞作曲を担当したもので、明るく煌めく曲調と等身大で希望的な歌詞が魅力だ。バラエティのカラオケ企画にも引っ張りだこで、安定した歌声で見事チャレンジに成功し賞金を何度も手にしている。この二人は今年の夏に開催されたジュニアの合同コンサート『ALL Johnny’s Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome』にて共演し、シャッフルメドレーではともにSixTONESの「Special Order」をバンドバージョンにアレンジして披露した。

 　音大・音楽短大出身のアイドルは懸命に積み重ねてきた実力と教養を音楽活動で遺憾なく発揮し、グループのパフォーマンスに対して時には華を、時にはスパイスを加えている。今後もよりクリエイティブな姿勢で活躍の場を広げていくことを期待したい。

※記事初出時、本文に誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます。（2024年1月10日17:10、リアルサウンド編集部）

誤：小林萌花もまた現役音大生だ。

正：小林萌花は音楽大学を卒業した。