全員士業、BOOKOFF従業員、様々なお寺出身の僧侶……意外な職業のメンバーによるバンド
三つ目は“坊さんバンド”G・ぷんだりーかだ。「お坊さんがバンド? 木魚がドラム代わり?」と想像しづらいように思う。しかし、厳かに一定の音程で読経する僧侶たちが宗派を超えて、新しい音楽を演奏しているのである。菩薩のような優しい顔をしているが、奏でるのはロックでポップなサウンドだ。G・ぷんだりーかは、様々なお寺出身の僧侶たちが「仏教版ゴスペル」という音楽と法話を融合させた、新しい音楽スタイルの確立を目指すバンド。GはgroupのG、ぷんだりーかはサンスクリット語で白いハスという意味とのこと。法務の都合上、なかなかメンバーが揃わないためご縁があるメンバーで参加するそうだ(※2)。また、FMいちのみやでは毎週金曜日にレギュラーラジオ『ラジ和尚 presents えしんりょうけんゆうの住職 de SHOW!!』を放送している。また、アルバム『NO 念仏 NO LIFE』の「ほとけさまあのね」は童謡についてポップに歌っていると思いきや、仏様に質問をするが一向に答えてくれないという楽曲。一見ステップを踏めそうなサウンドだが、しっかり聴くと歌詞とのギャップで驚くだろう。
多種多様な業界で働く人たちが、仕事もバンドも全力で活動している姿はとても格好がいい。仕事と音楽の両立は決して簡単なことではないだろう。そんな中で、懸命に音楽に取り組む姿は時にその人のイメージを一変させる。あなたの周りの意外な人も実はバンド活動をしているかもしれない。
※1:https://www.g-bens.com/biography
※2:http://www.bousanband-gp.com/profile.html