SUKEROQUE、自在な歌と演奏で魅せる生粋のエンターテイナー 「utopia utopia」は音源でもライブでも驚きのある新曲に
この日のライブでは、9月13日に配信リリースされた新曲「utopia utopia」も披露された。先述した3つの新曲に続く形で、またしても新しい楽曲をドロップする活動量に驚かされるが、何よりも大きな驚きだったのは、この楽曲がすでにライブアンセムとしての輝かしい存在感を放っていたことだった。この新曲が披露されたのはライブ冒頭だったため、はじめこそ観客の多くは、いきなり未発表のナンバーが披露されたことに驚いていたように見えたが、瞬く間にフロアの高揚感が上昇していく様子が手に取るように伝わってきた。
全編スペーシーなデジタルサウンドに彩られていながら、快活に鳴りわたるドラム、重厚にうごめくベース、熱く昂るギターがサウンドの基軸になっていて、緩急の効いたアンサンブルと、バンドサウンドならではのアタック感は本当に圧巻だった。また、中盤におけるベースのスラップとギターのカッティングが激しくぶつかり合う展開にも痺れた。SHOHEIは観客にクラップを煽りながらステージ前方に繰り出しフロアとコミュニケーションを重ね、会場全体の一体感と高揚感をさらに高めていき、ラストは、劇的なバンドサウンドの中でも決して埋もれることのない、芯の通ったハイトーンボイスで魅了してくれた。今回の新曲が、今後のSUKEROQUEのライブで重要な役割を担う楽曲の一つになっていくのは間違いないと思う。
また音源を聴くと、緻密なアレンジによって、サビにおける鮮やかな開放感が実現していることを確認できるし、バンドサウンドとデジタルサウンドの掛け合わせの妙をじっくり楽しむことができる。SUKEROQUEの渾身の新曲を、音源で、そしてライブで、ぜひ体感してみてほしい。
■リリース情報
SUKEROQUE「utopia utopia」
9月13日（水）リリース
作詞・作曲・編曲：SHOHEI
ダウンロード／ストリーミング
https://nex-tone.link/A00121097
