20th Centuryはゆるやかに繋がり続ける 『金スマ』中居正広とのトークで確かめる3人の絆
20th Century(以下、トニセン)の坂本昌行、長野博、井ノ原快彦が、中居正広と“初の本音サシ飲み“トークを繰り広げた8月11日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(以下、『金スマ』)が大きな反響を呼んでいる。
中居とトニセンは出会って35年以上と長い付き合いではあるものの、プライベートで飲みに行く間柄なのは井ノ原だけ。長野に至っては「(トータルで)2分くらいしか話してないよ」なんて冗談まじりで話すほどで、こうして2時間半もかけてじっくりと語り合うのはめったにない貴重な機会だ。
2021年のV6解散に伴って、中居がそれぞれの名前とV6の文字を入れた靴を全員にプレゼントしたのは、新たな一歩を踏み出す6人に中居が「見てるからね」というメッセージだったこと。三宅健が滝沢秀明氏の立ち上げた新たな会社TOBEに合流した件について、井ノ原が「ちゃんと面倒見てやってね」と率直な心情を吐露するなど、ぶっちゃけたトークが注目を集めた。
なかでも印象的だったのは、これだけ環境が変わっても揺らぐことのないトニセンの絆だ。V6の解散時にトニセンを続けていくかどうかについては全く話し合われなかったというエピソードには驚かされた。その件について話す間もなく、トニセンとして活動を続行するという内容をニュースで知ったのだと語る。
事務所から「どうせあの人たちやるでしょ」と見られていたのだろうという井ノ原。これには中居も「会社は憶測でリリースしたの?」とテーブルを叩いて笑う。「本人確認がなかったからね」と笑う長野に、坂本も「やらない雰囲気がなかったからね」と続けるのだった。中居が「面白いな、それも許せちゃう3人だから。それがカッコよかったりするの」と言ったのはまさにその通り。きっと、このやわらかに“何があっても続いていくんだろう”と思える安心感が、彼らならではの魅力。すかさず井ノ原が「(トニセンを)辞める理由がない」と迷いなく言えてしまう姿にも、また痺れるものがあった。
ゆるやかに繋がり続ける。そんなトニセンらしさを象徴する話としては、井ノ原がジャニーズJr.の育成やプロデュースを担当するジャニーズ事務所の子会社・ジャニーズアイランドの社長としてどんな実務を担っているのかを、坂本も長野も知らないというところもそうだ。およそ200人ものジャニーズJr.とコミュニケーションを取りつつ、多くのスタッフから企画などについての相談ごとを受け、最終的な意思決定をすべて担っているという井ノ原。ドラマ撮影中にも鞄にスマホを忍ばせ連絡を取り合う。坂本も長野もそんな忙しそうな井ノ原の姿は見ているものの、約200人と繋がるLINEグループがあるなど詳細な内容について聞くと、「え、200人!?」「名前覚えてるの?」と驚きの表情を浮かべるのだ。その様子に思わず中居が「知らないの?」とツッコむと、「知らない知らない」と2人は声を揃えて返す。「逆に、うちらのときにはそういう話をしないで、リラックスしてほしいから、あえて一切しない」と坂本。その言葉に長野も同意をしてみせる。井ノ原も「まったくそこは聞いてこないし、すっごいラクなんですよ。それは」と、そんな2人の心くばりに感謝しているようだった。そして「むしろ関係ない、トニセンの音楽活動の話をしているときはめちゃくちゃ楽しい」とも。
「おじいさんになっても歌いたい」「高度高く飛ぶんじゃなくて低空飛行で、落ちてもそんなに痛くない程度のスピードと高さでゆっくりいこう」そんな井ノ原の言葉が、今のトニセンとしての活動の根底にあると語った坂本。そして長野も「低くてもゆっくり飛び続けることが大事」と言葉を添える。
そんな3人の姿を見て中居が発した「それを共に認識できたのは良かったね」という言葉にも大いに頷けた。他のメンバーが同じ認識でなければ、1人がそうしたいとどんなに願ったとしても長く続けるのは難しい。それは、きっと誰よりも彼ら自身が知っていることだ。だからこそ、年齢を重ねても隣に並んでいることが想像できる、そんなトニセンの絆が奇跡のように見えた。