きゃりーぱみゅぱみゅ、日常の延長線上にある音楽表現 好きなものや人生経験を反映した“らしさ”溢れるステージを観て

 MCでは観客のうちわに書かれた「ウィンクして!」「うさみみポーズして!」などのコメントに応えつつ、続いて披露する「一心同体」の振り付けレクチャーコーナーへ。「会場の気持ちを1つにして盛り上がる曲となっています!」と曲を紹介していたが、レクチャーの効果もあり、曲開始後は観客の動きがピタリとそろった。

 「ペンライト、青色!」と告げて始まった「ゆめのはじまりんりん」では、すっかり暗くなった会場を無数の青い光が照らし、幻想的なムードに。「原宿いやほい」では、サビのハンズアップや掛け声も相まってフロアのテンションがどんどん高まっていく。「最後はみんなで歌って踊ろう!」と披露された「最&高」では、グッドサインを掲げた後に手拍子をするお馴染みの振り付けで一体感を見せ、にぎやかに本編を締めくくった。

 アンコールに応えてステージに戻ったきゃりーは、初期の代表曲「つけまつける」で再び会場を盛り上げる。歌唱後は今日のライブへ来てくれたことにお礼を告げ、「これからもきゃりーらしく続けていきたい」と語った。2曲目には、近年のライブではエンディング定番となっている「ちゃんちゃかちゃんちゃん」を披露。ラストには音楽隊やダンサーも全員登場しての大団円となった。

 5月より行われたワールドツアーを無事に終え、久しぶりの日本公演となった今回のワンマンライブ。MCできゃりーは、ライブをする時はまずコンセプトを決めると語っていた。演出にケルト音楽を取り入れたのは最近彼女がよく聴いていたためで、ウェンディング感を出したオープニングは自身が3月に入籍したことをもとにしたそうだ。そんな話を聞いていると、きゃりーにとって“表現”とは日常の延長線上にあるものなのだと思う。今後も彼女は、自身の好きなものや想い、経験を強く反映した作品やライブを私たちに届けてくれるだろう。彼女の言う“きゃりーらしさ”とは、きっとそういうことだ。

<セットリスト>
良すた
チェリーボンボン -Extended Mix-
スキすぎてキレそう -Short Ver-
キミに100パーセント
きみのみかた
もんだいガール -Extended Intro Ver-
ファッションモンスター
すんごいオーラ  -Album Mix-
Unite Unite
夏色フラワー -CANDY WAVE ver -
CANDY CANDY -Remix-
にんじゃりばんばん
どどんぱ
きらきらキラー
きゃりーANAN
Super Scooter Happy -Short Ver -
一心同体
ゆめのはじまりんりん -Album Mix-
原宿いやほい
最&高
En1. つけまつける

En2. ちゃんちゃかちゃんちゃん

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