ExWHYZ、アユニ・Dと“7人”で駆け抜けたこの日限りのステージ　サプライズ尽くしのライブから生まれた特別な一体感

　これをもって新曲パートは終了。メンバーからの改めての挨拶とともに、「今この瞬間をもちまして、アユニっちがExWHYZを脱退することになりました」と衝撃の事実が告げられる。フロアから「やめないで！」という声が飛ぶ中、神妙な面持ちで「正直、しんどくてたまらなかった」と苦悩を吐露するayuni。「この人たちとは方向性が合わないというか、価値観の違いというか、LINEの返信の遅さとか……脱退させていただきますわ！」。そんな言葉が逆に、このコラボレーションがいかに充実したものだったかを物語る。「武道館、感じていこうぜ！」と6人にエールを送ると、ayuniはアユニ・Dに戻り、颯爽とステージから去っていった。

　ここからは6人に戻ったExWHYZによるパフォーマンスが繰り広げられていく。「Shall We」でちょっと落ち着いたムードを一気に跳ね上げると、問答無用のパーティチューン「Higher」では天井のミラーボールが眩い光を放つ。マスターも一緒になってのお祭り騒ぎ。7人のExWHYZもよかったけど、やっぱりこの6人は最強である。そのまま躍動感あふれる「Secret Secret」へ。メンバー全員が楽しそうな表情を浮かべている。さらにフロアを煽り立てながら突入したのは「Obsession」。アシッドなエレクトロチューンで、ビートだけでアガれる曲だが、前回のツアーのときよりも6人の歌がはっきりと聴こえる感じがする。mikinaが〈見逃さないで〉の一言で歓声を巻き起こすと、クライマックスの到来だ。本編ラストは「You & Me」。超アッパーなEDMチューンはやはり最後にふさわしい。オーディエンスの手拍子も響き渡り、すばらしい一体感が生まれたのだった。

　アンコールの声に再びステージに戻ってきた6人。mikinaがメンバーを代表して「超楽しかった。もうayuniさん加入はないかもしれないけど、こういう楽しいことを一緒にやって、それを積み重ねていって、私たちだけの時間をいつまでも作っていけたらなってすごく思いました」とこの日のライブの感想を語る。そして最後の曲として披露されたのは「STAY WITH Me」。ここでもフロアは手拍子でメンバーを後押しし、全員でジャンプして楽曲を盛り上げていく。メンバーも観客も最後の最後まで楽しみ尽くしたあとは、ステージに再度アユニ・Dを呼び込んで今回のコラボについて語り始める。アユニは今回の企画をきっかけにExWHYZのメンバーと深く触れ合うことができたと嬉しそうだ。「ずっと温かい心で接してくれて……大好きになりました」とExWHYZへの愛を告げると、mayuも「ステージに上がる人間として本当にかっこいいスタンスを学ばせてもらった」と応えていた。エイプリルフールの一企画ではあるけれど、きっとお互いの胸の中に大事なものを残したであろう今回のコラボは、ExWHYZのこれからにとっても大きな意味を持つはずだ。