連載「lit!」第27回：Appare!、RYUTist、BiSH、MAPA、フィロソフィーのダンス……冬本番に備えて聴きたい新作

MAPA『Calling box／いもうと』

　実力派シンガーソングライター・大森靖子がプロデュース・作詞・作曲を手掛けているアーティスティックな4人組。デビューアルバムの発売日からちょうど1年となる日に発表したこの2曲は、現時点での最高傑作だと思います。これまでにいろいろなサウンドスタイルを試してきたグループですが、自分たちに合うものを吟味した結果、出来上がったのが「Calling box」。疾走感のあるポップロックで、サビの心地よさと、後半の詩の朗読が始まってからエンディングまでの盛り上がりにテンションが上がること間違いなし。アコースティックポップ「いもうと」でも詩の朗読が重要な役割を果たしており、これがMAPAの持ち味になっていくのだと確信しました。来年2月にも本作の世界観とつながったシングルを発売するとか。今から楽しみで仕方がありません。

フィロソフィーのダンス「Gimme Five!」

　2015年の結成以来、同じ顔触れで突き進んできた4人組ですが、11月19日のコンサートをもってオリジナルメンバーの十束おとはが卒業しました。「寂しくてたまらない」と落ち込むファンのために、グループはとびきり明るいナンバーを用意。“中途採用”オーディションで合格したポテンシャルの高い2人を加え、これまで以上にメロディアスかつ踊れるサウンドで励ましてくれます。新体制でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、ファンは12月に開催されるワンマンライブを見逃さないでください。

　「なんでこの5組を選んだんだろう？」と、あらためて考えたのですが、どうやら我が道を行くタイプが大好きみたいです。それは得意のK-POPに限らず、国内グループも例外ではなかったと、自分のブレのなさに感心しました。とにかく次回もよろしくお願いいたします！