idom、ニッポン放送特別番組『What is “idom”?』で垣間見えた人柄 初の「GLOW」スタジオ生歌唱も振り返る

 番組後半は、idomが主題歌を担当しているドラマ『競争の番人』(フジテレビ系)についての話題に。idomはこの依頼を受けた後、監督と打ち合わせを重ねながら3週間で15曲を制作したのだという。「相当ハードだった」と振り返った主題歌「GLOW」の制作だが、オファーを聞いた瞬間は主題歌を任せられるプレッシャーよりも喜びが強かったと語っており、idomのアーティストとしてのタフさが窺える一幕だった。

 番組中にはidomによる『競争の番人』の魅力トップ3についても語られ、ドラマ自体を純粋に楽しんでいる等身大の姿も知ることができた。特に「弱くても戦う」という全話通して出てくる台詞に大きく感銘を受けたとのこと。「GLOW」もそのストーリーを踏まえて書き下ろしたとのことで、制作のインスピレーション源を知ることもできた。「GLOW」が劇中で使用される瞬間についても「良い流し方をしてくれて嬉しい」とも語っており、クリエイターとしての喜びや達成感を強く感じていることも分かった。

 また、番組終盤ではメディアでは初となる生歌でのスタジオライブも披露。しかも「GLOW」をピアノとチェロのみでリアレンジした特別バージョンでの歌唱となった。そもそもライブ経験自体がゼロだというidom。初パフォーマンスには緊張している様子だったが、歌い出しから抜群の安定感を示していた。

 原曲では多彩なビートとドラマチックに移り変わっていく楽曲の展開が特徴的であったが、今回のトラックはピアノの旋律と荘厳に響くチェロの音のみ。ゆえにidomの甘美でしなやかな歌声が鮮明に際立っていく。じっくりと上質なメロディを堪能することができ、力強い言葉も耳にしっかりと届くその歌唱は初めてのスタジオライブとは思えぬほどに堂々たるもの。曲がピークに向かうにつれ感情も乗り、最後のサビ前は原曲より長く溜めて強い熱気をこめていた。

 初のラジオパーソナリティ、初のメディア生歌唱など初めて尽くしだった『What is “idom”?』。idomの音楽や表現に向き合う誠実な人柄を垣間見ることができ、さらに現在進行形で進化するパフォーマンスにもふれることができた。idomが何者であるかを知るには最適なプログラムであるし、ここで語られた内容は今後の貴重な資料になるはずだ。idomが大きな現象になっていく様をリアルタイムで見届けられることを嬉しく思う。

■idomリンクファイア
idom.lnk.to/GLOWTW
■番組概要
『What is “idom”?』
ニッポン放送
2022年09月18日(日)25:30-26:00
https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20220919013000

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