idom、ニッポン放送特別番組『What is “idom”?』で垣間見えた人柄 初の「GLOW」スタジオ生歌唱も振り返る
9月18日25時30分より放送された特別番組『What is “idom”?』(ニッポン放送)。音楽活動歴2年にして月9主題歌に抜擢されるなど、注目度を高め続けているシンガーソングライター・idomが初めてパーソナリティを務めた番組であり、未だ謎多き人柄が垣間見える貴重な放送となった。本稿では特に印象に残ったトーク内容や、スタジオで生歌唱された「GLOW」の特別バージョンについて振り返っていきたい。
ニッポン放送の東島衣里アナウンサーをパートナーに迎えて収録されたこの放送。まずidomの丁寧な口調に驚くだろう。短い活動歴ながらスケールの大きな楽曲を多く持ち、聴き手を鼓舞するメッセージを歌うidomだが、その物腰はとても柔らかい。スタジオのある有楽町の賑やかさに驚いたり、ラジオブースの機材に戸惑う姿など、素朴な雰囲気を隠さないナチュラルさがある。
番組前半は東島がインタビュアーとなり、idomのパーソナルに迫るようなトークが繰り広げられた。idomというアーティストネームは実は本名で“挑(いどむ)”から取ったことなど、様々な情報について知ることができた。また現在は岡山の古民家を改装した、周囲に自然の多い家で暮らしていることも語られた。「岡山にいる時が1番リラックスできる環境になっていて、自然の中で作るというのが自分の精神状態としても自然」という発言もあり、居住環境が楽曲制作にも大きな影響を与えていることが窺えた。
また元々はデザイナー志望であったことを話すパートでは、自身が学んできたデザインについて熱く語る場面もあった。学生時代はプロダクトデザイン(製品設計)のみならず、ユーザーの体験までをデザインするUXデザインの分野も学び、伝統工芸品のリブランディングなどを行ってきたというidom。ここから楽曲制作の話に繋がっていく。
idomの楽曲は「デザイン思考を音楽に当てはめる」ことで作られているという。「どうやったらこの音楽をこの人は聴いてくれるだろう?」という考えを音楽に落とし込んでいくという点で、idomにとって楽曲とデザインの向き合い方には共通項が多いと語る。楽器未経験で、音符も読めない状態から始まった楽曲制作だが、デザイナーになるために培ってきた感覚が楽曲制作にも活かされていることが明かされた貴重な証言だった。