Snow Man 岩本照、ミュージカル出演で磨かれた歌声や表現力 新たなステージで身につけたこれまでとは異なる“華”

 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の内容に深く触れることは避けるが、フランクは心の中に寂しさや孤独を抱えた少年で、そのようなことが垣間見える一面や、本当の恋に落ち、愛を伝える場面では16歳の幼気さだけではないフランクの魅力をより濃く色づけていたように感じた。ダンスや歌声にもそれは通じていて、少年らしさの中にひと匙の色気があったのも、岩本ならではのフランク像だったように思う。コミカルなジェスチャーや演技を交えながら客席を笑わせるなど、舞台ならではの見せ方との相性も実に良かった。

 昨年、「今後、ソロでやりたいことは?」という質問に「もちろん、プレイヤーとしてミュージカルに出演したい夢もあるよ」(※3)と語っていた岩本。フォトコールの取材ではその夢が20代のうちに叶って嬉しい、と笑顔を見せていた。この現状下において、東京公演を完走できたことは奇跡的なことと言えるし、このまま大阪公演が終了するまで無事駆け抜けられることを願うばかりだ。

 Snow Manのグループ活動としては、2ndアルバム『Snow Labo. S2』のリリースを控え、音楽番組などに出演。久しぶりに9人揃ってのパフォーマンスを披露している。岩本の豊かな表情や表現力を引きつれてのパフォーマンスは、より魅力的に見えた。

 そして、10月1日からは全国ツアー『Snow Man LIVE TOUR 2022 Labo.』もスタート。スポットライトに照らされ、スタンディングオベーションに包まれた彼が、ペンライトの海の中で、またひとつ進化した輝きを放つのが今からとても楽しみだ。

※1:https://ameblo.jp/saty0221/entry-12758209385.html
※2:『STAGE navi vol.70』より
※3『DUET』2021年5月号より

関連記事