渡邉美穂、『日向坂で会いましょう』に残した“大胆な笑い” 欠かせないムードメーカーとして幅広く愛された名場面

 こうしたエピソードはすべて、渡邊が日々、周りをよく見ているからこそ生まれるものだろう。インタビューでも、「アイドルとしてたくさんのことを経験させてもらっていることは、私にとって強みになっていると感じています」(※1)と力強く答えてくれたが、グループを愛し、目の前の仕事一つひとつに一生懸命だったからこそ、数々の名場面を生むことに繋がったのだ。

 渡邉は先輩・同期・後輩と分け隔てなくコミュニケーションを取り、番組において「潤滑油」のような役割を担ってきた。そんな彼女の最後の『ひなあい』出演回では、なんとも人間らしい一面を垣間見ることができた。「最後の出演は笑って終わりたい」と望んでいた本人が、オードリーとの卒業式を終え、花束を受け取ってから「やだ……帰りたくない……」と号泣したのだ。そういった感情を包み隠さずに伝えてくれるからこそ、メンバーも周囲のスタッフも、そしてファンも、新たなステージへと向かう渡邊のこれからを素直に応援したくなるのだろう。

 今後も女優業に挑戦していきたいーー。そう語っていた彼女は、ここからまた新たな坂道を駆け上がっていく。渡邉美穂のさらなる活躍に、これからも期待したい。

※1:https://realsound.jp/movie/2022/05/post-1023650.html

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