SixTONES 田中樹、ラップだけではない“歌唱”で見せる表現力　リスナーの心に残す爪痕

　表題曲とはまた違った路線を攻めるカップリング曲でも、田中の歌声のバリエーション、深みに触れることができる。2ndシングル『NAVIGATOR』（通常盤）に収録の「love u…」をはじめ、「So Addicted」（3rdシングル『NEW ERA』期間限定盤）、「Bella」（4thシングル『僕が僕じゃないみたいだ』初回盤B収録）と艶っぽいセクシーな歌声を聴かせる。「Lost City」（5thシングル『マスカラ』通常盤）は楽曲を支えリードしていくように。1stアルバム『1ST』（初回盤B：音色盤）に収録のジェシーとのユニット曲「EXTRA VIP」ではギラギラとした力強い歌声を。2ndアルバム『CITY』（初回限定版B収録）「With The Flow」では京本大我のギターと共に軽やかで爽やかな歌声を聴かせている。

　レギュラー出演する『オオカミ少年』（TBS系）のカラオケ企画「オオカミカーテンショー」でも、ONE OK ROCKの「Wherever you are」を少しだけ聴かせた。バラエティの企画でありフル尺で聞けなかったのは残念だが、誰もが聴き惚れるに違いないほどの片鱗を感じた。

　雄々しさや渋さもあれば、色気を帯びた、耳にすると溶けそうになるほどに印象を残す声も響かせる。ジャンルを問わず歌う6人だが、田中の音色もまたリスナーの心に爪痕を残す。

　SixTONESの音楽の扉を開け、彼らが聴かせる音楽の世界の、さらに深いところへと誘い込むような魅力を持つ田中の歌声。YouTubeでは5月30日に「シアター」、6月1日には「オンガク」とそれぞれティザー映像が公開された。新たな歌声が聴けるまで、あともう少しだ。