BEYOOOOONDS、初の武道館単独公演までの軌跡 他グループにはない個性活かした独自のスタイル

 ハロー!プロジェクトのアイドルグループ・BEYOOOOONDSが、初の日本武道館単独公演となる『BEYOOOOOND1St CONCERT TOUR どんと来い! BE HAPPY! at BUDOOOOOKAN!!!!!!!!!!!!』を4月25日に開催する。

 BEYOOOOONDSの武道館単独公演はグループ結成日の2018年10月19日から数えると1284日、3年6カ月6日での到達となる。ちなみにこの結成日から武道館達成までの日数は、ハロプロの現行グループのうち、モーニング娘。の2年8カ月7日に次ぐ第2位の早さである(Juice=Juiceは3年8カ月13日、アンジュルム(スマイレージ時代)は5年3カ月11日、つばきファクトリーは6年5カ月19日)。本稿では、BEYOOOOONDSの始まりから初武道館までの活動軌跡を簡潔に振り返っていく。ハロプロ25年間の歴史においてこれまで幾多のグループが存在してきたが、BEYOOOOONDSはとりわけかなり個性的なグループであるように思う。

デビュー前の準備期間やコロナ禍を乗り越えて

 結成日の2018年10月19日は、グループ名の「BEYOOOOONDS」の決定日でもあるのだが、実はそれ以前からプレ的な活動はあった。最初は今から約5年前、2017年5月5日に中野サンプラザで開催された『Hello! Project 研修生発表会2017 ~春の公開実力診断テスト~』までさかのぼる。この日は、本題の実力診断テスト終了後、当時ハロプロ研修生だった一岡伶奈・高瀬くるみ・清野桃々姫らのデビュー決定がサプライズ発表された。しかしどのような形でデビューするのかはすぐには決まらず、「一岡伶奈がリーダーを務める新グループ」「高瀬くるみ・清野桃々姫が在籍する新セクションのグループ」と、それぞれの結成が発表されたのは2018年3月のことだった。

 同年6月には前述した2つのグループのうち、前者に西田汐里・島倉りか・江口紗耶、後者に前田こころ・山﨑夢羽・岡村美波が加入。10月にそれぞれのグループ名が「CHICA#TETSU」「雨ノ森 川海」、および全体のグループ名が「BEYOOOOONDS」に決定。12月には『ハロー!プロジェクト“ONLY YOU”オーディション』の合格者である平井美葉・小林萌花・里吉うたのが加入(後にこの3人によるグループ名が「SeasoningS」に決定)、という流れで現在の12人が集まった。

 2019年には8月に1stシングル『眼鏡の男の子/ニッポンノD・N・A!/Go Waist』、11月に1stアルバム『BEYOOOOOND1St』をリリース。12月には初の単独ライブ『LIVE BEYOOOOOND1St』を開催。そして年末には『第61回輝く!日本レコード大賞』(TBS系)において最優秀新人賞を受賞と、この年はそれまでの胎動期間が一気に花開いたかのような活躍を見せた。

お家でもびよんず学校~総合的な学習の時間編~#1

 2020年春にはその勢いのまま初のコンサートツアーが予定されていたが、徐々に蔓延しはじめた新型コロナウイルスの影響により全公演中止に。ここでもまた足踏みを余儀なくされるも、YouTube企画『お家でもびよんず学校』(2020年4~5月)やサブチャンネル『ビヨーンズの伸びしろ』(2021年8月~)など、動画配信に力を入れていく。また演劇面では主演舞台『アラビヨーンズナイト』(2020年10月)、『眠れる森のビヨ』(2021年4月)を上演。2022年現在、初ツアー『BEYOOOOOND1St CONCERT TOUR ~どんと来い! BE HAPPY!~』が3月より開催中である。

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