プロダンスリーグ『D.LEAGUE』第2シーズンROUND.10 独自の道を貫くavex ROYALBRATS、接戦の末に今期初優勝

 ここで4連覇がかかるSEGA SAMMY LUXは、なんとSPダンサーとして67、K@REN、KaRiNを投入。RAARAも交えた女性4人を中心にした新たなスタイル、そしてプリミティブかつ緻密な構成が功を奏し、この日の最高得点74点(PInO8.5/長谷川達也9/UCHIKO8.5/Seishiro9.5/テリー10/巻9.5/安藤9.5/TAKAHIRO9.5)を叩き出した。

SEGA SAMMY LUX

 「引き算がすごい。シンプルに人間で勝負して、長い爪など、ダンサーならではのファッションも使いこなしていた」と、またもTAKAHIROが鋭く批評。この日の最終パフォーマンスとなるUSEN-NEXT I'moonは、打って変わって華々しいダンスでハッピーな空気を創出したが最後尾の61点となった。

USEN-NEXT I’moon

 上位3チームが1点内にひしめく優勝の行方は、オーディエンスジャッジに委ねられる。結果は1点リードでavex ROYALBRATSが逆転し、念願の初勝利とともにSEGA SAMMY LUXの連覇を阻止。

 これを受け、ディレクターのYuta Nakamuraは「やっと獲れた。色々な苦悩があって、明るくやりつつ暗くなってしまう時もありましたが、よかった。やっと恩返しできたかなという気持ちで一杯。楽しみながら獲れる1位は最高です」とコメント。リーダーのJUMPEIは「ようやく獲れました。僕たちのやっているジャンルは名前があるのかどうかも定まってないですが、それを突き詰めて結果が出たことが嬉しいです」とした。

 テリーは「カッコいいグループはあるけど、avex ROYALBRATSはワクワクするし真似したくなる。今回は忍者系のネタが3組ありましたが、それとは違う、軽くて楽しくて話題になるというダンスの大切な要素を持っていると思うので。次回も新鮮な内容を見せてください」と語った。

 ROUND.10の結果は以下の通り(カッコ内:ジャッジ点+オーディエンス点)。avex ROYALBRATS:93点(73+20)、SEGA SAMMY LUX:92点(74+18)、KOSÉ 8ROCKS:90点(73+17)、FULLCAST RAISERZ:83.5点(66+17.5)、KADOKAWA DREAMS:83点(69.5+13.5)、dip BATTLES:80.5点(67+13.5)、CyberAgent Legit:78.5点(68+10.5)、Benefit one MONOLIZ:78点(68+10)、LIFULL ALT-RHYTHM:74点(65+9)、SEPTENI RAPTURES:73.5点(62.5+11)、USEN-NEXT I'moon:72.5点(61+11.5)。

 終盤戦を迎え、異ジャンルをミックスさせるなど新しいアイデアが尽きないDリーガーたち。彼らの進化は最後まで止まることはなさそうだ。いよいよ残り2試合、レギュラーシーズンを勝ち抜くのはどのチームなのか。次回の『第一生命 D.LEAGUE21-22』ROUND.11は4月27日。熱き戦いの行方に引き続き目が離せない。

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