星街すいせい、がうる・ぐら、戌神ころねら大集合 バーチャルライブの最前線映し出した『hololive 3rd fes.』DAY1レポ

 海外枠の4人は、日本勢とは異なる独自の世界観を持った楽曲の数々で、その実力と勢いを見せつけるステージを展開した。トップバッターのGawr Guraが、「みんなどうも〜。サメです」と挨拶しながら登場すると、客席は青のペンライトで埋め尽くされ、会場は一気に海の底といった雰囲気に包まれた。彼女が歌った「REFLECT」は、エスニックで神秘的なムードが広がるEDMで、日本語と英語のコーラスがかけ合うキャッチーなサビから、中盤では雰囲気が一変しダウナーなラップを聴かせる。自分の中の天使と悪魔がせめぎ合うような楽曲の中で、様々な表情を見せて観客を楽しませた。

 続いて、Watson Ameliaは、アニメ『N・H・Kにようこそ! 』の挿入歌「ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!」を歌唱。フワフワとしたフレンチポップのような楽曲で、バックにはプリンとヒゲのイラストが揺れる。「みんなレッツダンス!」と盛り上げ、独特の空気に巻き込んだ。

 Ninomae Ina’nisが「VIOLET」を歌うと、客席はパープルのペンライトの明かりに包まれた。切ないムードが胸に広がる同曲をしっとりと歌い上げ、穏やかな世界観を印象づけた。一転、独自のダークな世界観を見せつけたのは、ホロライブインドネシアのMoona Hoshinova。

 「High Tide」は重低音のビートが響くトリップホップの要素を持った、ダークかつソリッドな楽曲。歌詞は全編英語で、Moonaの歌声も非常に美しく伸びやか。セクシーなダンスと共に、迫力のある歌声で観客を魅了した。

 最後に登場した星街すいせいは、ソロで「Stellar Stellar」、常闇トワとのコラボで「GHOST」を披露した。どちらも作詞を星街自身が手がけた、昨年の彼女を代表する楽曲。どちらの曲を歌うか迷ったそうだが、ソロとコラボで出番が続くことから、自身の2曲を選曲。常闇も「すいちゃんの『GHOST』を一緒に歌えるなんて嬉しい」と喜んだ。

 「Stellar Stellar」は、冒頭の〈だって僕は星だから〉という一節だけで会場の空気が一変、星街の壮大な世界観一色に染まった。続けて常闇トワとのコラボで「GHOST」を歌う。YouTubeで1300万回再生を超える人気曲で、会場には思わず歓声が上がった。拳をぶつけ合うように、手を突き出して向かい合ったシーンは激アツ。2人のボーカルが混じり合い、エモーショナルな空気が会場を埋め尽くす。星街の圧倒的な歌声と、彼女に対する人気と期待がこの2曲に詰まっていた。

 「こんなに広いステージに立てたのは、みんなのおかげ。みんなの願いと私たちの願いが、繋がった結果だと思っている」と星街。最後にDAY1に出演した日本勢の全員で、3月13日にリリースされたばかりの全員曲「Prism Melody」を歌って締めくくる。バーチャルYouTuberの最前線である、ホロライブの今を映し出したDAY1になった。

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