JKT48、BNK48、MNL48……AKB48海外姉妹グループの現状 仲川遥香ら前例とした海外移籍のメリットも

 AKB48はチーム編成も変わって新たな船出を切り、NMB48はグループ内のバトル『NAMBATTLE2』が佳境を迎えるなど、日本国内のAKB48グループは、新型コロナの状況と睨み合いながらも動きが活発化してきた。

 一方で海外姉妹グループも昨今、さまざまなトピックスが飛び出している。今回はそんな海外の各グループの近況と、AKB48グループのアジア圏での今後の展望について考察したい。

仲川遥香の人気爆発で脚光を浴びたJKT48の現在

 インドネシア・ジャカルタが拠点のJKT48は、2021年に結成10周年を迎えた。2019年には、初のオリジナルシングルのセンターポジションや選抜メンバーの座をかけた『JKT48 オリジナルシングル選抜総選挙』を開催。TikTokではメンバーのダンス動画などが数十万回再生を記録するなど、若者たちを中心に国内での存在感が増している。2012年にAKB48からJKT48へ移籍した仲川遥香はインドネシアで人気が爆発。2016年の卒業後も、“インドネシアでもっとも有名な日本人”としてタレント活動をおこなっている。

JKT48 Documentary #1: Da Capo

 ただ、JKT48は苦境も経験した。2021年1月には新型コロナの影響でメンバーの一部をリストラ。グループの規模を縮小して再スタートすることを余儀なくされたのだ。今年3月26日には10期生が劇場デビューを果たすが、どこまでグループを立て直せるかはまだ分からない。

 同じく新型コロナでダメージを負ったのが、ベトナム・ホーチミンが拠点のSGO48だ。2018年に結成され、2020年10月には専用劇場のSGO48 STATIONがグランドオープン。同年12月には3枚目のシングルをリリースするなど、これからという矢先、コロナで今後の活動の見通しが立たないとして2021年12月22日をもって解散。国内外のAKB48グループのなかで解散を表明したのはSGO48が初とあって、動揺が広がった。

Các nhóm chị em 48 Group gửi lời chào tạm biệt đến SGO48

CGM48劇場支配人・伊豆田莉奈は入山杏奈の卒コンに来場

 2019年に結成されたインド北部が拠点のDEL48も2020年10月5日以降は活動を休止しており、再開の知らせが聞こえてこない。『第70回NHK紅白歌合戦』(2019年)に同グループのグローリーがAKB48紅白世界選抜として出場するなどポテンシャルが高いメンバーも在籍しているだけに、まずは一報が待たれるところだ。

 タイ・バンコクが拠点のBNK48は、2020年にコロナ禍で一時活動停止に追い込まれたが、再開後は3期生がお披露目されるなど徐々に活動が本格化。3月22日には11thシングル『さよならクロール』がリリースされ、浜辺やプールサイドではしゃぐメンバーの姿を映した魅力的なミュージックビデオも発表。4月には12thシングル曲のセンターと選抜メンバーを決める『選抜総選挙』を開催予定で、速報ではInstagramで約60万人のフォロワーを誇るヌイ、同じく54万人のフォロワーを持つナムヌンが首位争いを繰り広げている。

【MV full】 Sayonara Crawl / BNK48

 さらにこの選挙で3位にランクインしているのが、タイ・チェンマイが拠点のCGM48のメンバー、カニン。CGM48といえば、元AKB48の伊豆田莉奈がグループの劇場支配人をつとめている。横山由依や入山杏奈の卒業コンサートの際には来場して元気な姿を見せており、これからもタイと日本を結びつける活動が期待されている。

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