山下智久、ずっと真夜中でいいのに。、[Alexandros]、家入レオ、Da-iCE……2月16日リリースの新譜5作レビュー

家入レオ『10th Anniversary Best』

　13thシングル『ずっと、ふたりで』（2017年7月リリース）以降の全シングル表題曲を網羅した2作目のベストアルバム。作詞：北川悦吏子、作曲：川上洋平（[Alexandros]）による「空と青」（ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』主題歌）、尾崎雄貴（BBHF）が手がけた「この世界で」（映画『コードギアス　復活のルルーシュ』オープニング主題歌）や新曲「Borderless」「花束」を収めた本作には、“幅広いジャンルの作家×映像作品のタイアップ”のリレーションシップによって、自らの音楽性を更新し続けた約5年間の軌跡が刻まれている。混迷を深める社会において、自分自身をどう対峙させ、どう生きるべきなのか。すべての根底にあるのは、家入レオ自身が抱えた真摯な思いだ。（森）

Da-iCE『REVERSi』

　『第63回 輝く！ 日本レコード大賞』（TBS系）で「CITRUS」が大賞を受賞したことも記憶に新しいDa-iCEのコンセプトEP。DOSE＝“どうせ”と“Don’t say”という同じ響きのワードを言葉遊びのように駆使しながら、ディスコ調の軽やかなサウンドを披露するリード曲「DOSE」にはじまり、TVアニメ『オリエント』（テレビ東京ほか）のオープニングテーマとしてオンエア中の疾走感溢れるロックナンバー「Break out」や、andropの内澤崇仁が提供したストレートなラブソング「Sweet Day」など全9曲を収録。タイトルに掲げた“白黒つける”というコンセプトをあらゆる場面に忍ばせながら、1曲ごとに異なるアプローチ、表現方法に挑むことで、改めてその音楽性の高さを示して見せた。結成10年の節目を越え、さらなる飛躍を期待させる。（渡部）