JO1からINIに引き継がれるメディア露出の機会 それぞれの系譜を経て辿り着いた今

 2019年、2021年と、日本のオーディション番組ブームを大きく盛り上げた『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズ。そこからデビューをつかみ、日本のエンターテインメントシーンで活躍の幅を広げているのが、JO1とINIだ。

 同じLAPONEエンタテインメント所属である両グループは、個々の活躍が光りつつも、近年コラボレーションの機会が多いように思う。昨年12月に韓国で行われた『2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(MAMA)』や大晦日の『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ2021→2022』(TBS系)での連続パフォーマンスも記憶に新しい。

[JO1 BEHIND] CDTV 2021→2022
[INI BEHIND] CDTV 2021→2022

 両グループの活動を紐解いていくと、2組の間に流れる、先輩から後輩へ引き継がれる系譜を感じることができる。本記事では、JO1とINIに引き継がれるもの、そしてそこから生まれる両グループの新たな道について考えていきたい。

 2組の間で目に見えて引き継がれているものといえば、メディアでの活躍機会ではないだろうか。冒頭で記したパフォーマンス番組はもちろんのこと、過去にJO1のメンバーが出演していた『土曜はナニする!?』(カンテレ・フジテレビ系)や『ポケモンの家あつまる?』(テレビ東京系)などのバラエティ番組にもINIのメンバーが続けて出演している。

 先輩グループであるJO1は、当時国内で火がついたばかりだったオーディション番組ブーム下で生まれている。また、デビュー直後にコロナウイルスの影響を受け、ライブなどの活動制限を余儀なくされていた。『PRODUCE 101』シリーズから続くK-POPファンからの注目度はあったものの、エンターテインメント業界の中ではまだ知名度は決して高くない存在であったはずだ。

 彼らはその中で、一つひとつの番組出演を大いに盛り上げた。2020年の地上波初パフォーマンス『スッキリ』(日本テレビ系)では、初々しいながらも洗練されたパフォーマンスを見せ、続いて出演した『HEY! HEY! NEO!』(フジテレビ系)では、MC陣とのトークで、オーディション中も垣間見えていたバラエティ能力を発揮。また、2021年1月は「キットカット」の公式アンバサダーに就任するなど、番組露出だけでなく、コマーシャルでの活躍が始まり、お茶の間に広く知れ渡るように。事務所のパイオニアとして彼らが地道に行ってきた活動は、結果として、オーディション番組発グループとしての人気の核を築きあげていった。

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