蔦谷好位置とYaffleのLEX、いしわたり淳治のマハラージャン……『関ジャム』恒例企画、例年以上に多く評価された新たな才能

KM - Stay (feat. LEX) (Music Video)

 また、蔦谷が過去絶賛したプロデューサー・KMが19歳のラッパー・LEXとコラボした「Stay(feat.LEX)」について、メロディとリリックのテンポなどを細かくを解説し、さらに歌終わりの後奏が斬新だと指摘。プロデューサー名義でリリースされた歌モノの楽曲に対して、歌以外の部分を減らす最近のトレンドに添い後奏でビートを主張する手法を評価した。

 「2020年代の日本のポップスのあり方がちょっと見えてきた」という視点から選出したという蔦谷。Yaffleもコラボ曲で選んだLEXについて「歌も上手い、リズムもすごい、佇まいもかっこいい」「声の出し方も多彩だし、シャウトもうまい」と称賛し、「ラッパーのイメージが変わってきてる。ドレイクあたりから、歌うのが当たり前になってきている」と、彼の持つ時代性もあわせて解説した。

宗藤竜太 - ライムライト (Music Video)

 また、宗藤竜太「ライムライト」の“#11th”の使い方に、彼のルーツにもあるアラン・メンケンの影響を感じさせるとキーボードで実演しながら解説する場面も。絶大な支持を得るちゃんみな「太陽」について「自由な境地を感じさせる力強い愛ある曲」として、「ラッパーのイメージはまだあるかもしれないけれど、ラップだけじゃなくてこうやってJ-POPに挑戦している。2022年はさらに飛躍するんじゃないか」と予想した。

ちゃんみな - 太陽 (Official Music Video) -

 あまり知られていないアーティストの見つけ方について問われると、Yaffleはサブスクを挙げた。蔦谷も自身のラインナップに挙げた宗藤竜太や浦上想起などの才能が見つかりやすくなった理由の一つとして「SNSやサブスクの成熟し、身近になってきた。(そうやって才能が知れ渡ることは)単純に喜ばしいこと」と指摘する。いしわたりが挙げたセイレム・イリースや前述のLEXがTikTokでブレイクしたことも含め、若いアーティストが多くラインナップされた今回のランキングでもわかるように、SNSやサブスクの存在は音楽シーンにとってもはや欠かせない重要ツールであることを強く印象付けた。

 次回1月16日の放送では、ランキング後半戦の4位から1位が発表となる。新しい音楽との出会いを求める人や、シーンの流れを掴みたい音楽ファンは要注目だ。

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