V6、The Beatles、Perfume、BLACKPINK……最高の瞬間をいつでも楽しめる、配信限定の映像作品

The Velvet Underground『ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』（Apple TV+）

　ルー・リードやジョン・ケイルらを擁し、実際の活動時期より解散後にその評価が高まったThe Velvet Underground。監督トッド・ヘインズによる本作は、そもそも映像資料など素材自体が少ないことから描かれてこなかったバンドの正しい価値に光を当てようとしている。彼らを特殊たらしめているのは、その音楽やメンバーよりアンディ・ウォーホル手がけたアートフォームが世に浸透しているからで、彼らを知らずともアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』におけるバナナのジャケットデザインを認知している人も多いだろう。そんなライトユーザーには若干敷居が高いドキュメンタリーでもあるが、その敷居の高さも含めて、どこまでもThe Velvet Undergroundらしい作品であると言える。The Velvet Undergroundとそれを取り巻くカウンターカルチャーが、どれほど鋭角な角度で時代に突き刺さっていたのか、ぜひこの作品で確かめて見てほしい。

BLACKPINK『BLACKPINK THE MOVIE』（Disney+）

　今や世界を舞台に活躍するBLACKPINKのデビュー5周年を記念して制作された劇場作品。メンバー4人の特別インタビューを軸に、2018年から2020年にかけて開催されたワールドツアー『BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA』の各地の様子、そして2021年に行った配信ライブ『BLACKPINK 2021'THE SHOW'LIVE』でのパフォーマンスを再編集した映像が収められている。4人それぞれのグループ、そしてBLINK（BLACKPINKファンの総称）に対する想いはもちろん、作品終盤で世界中のBLINKがいかにBLACKPINKの音楽に救われているか、どれだけ4人のことを想い続けているかを伝える場面では、メンバーが涙するシーンも。移動中やライブの舞台裏ではステージ上とは違う、互いに戯れ合う姿などありのままのBLACKPINKにも出会うことができる作品だ。