青山テルマ、Aisho Nakajimaとのコラボで歌に宿した“深い愛”　互いを100%生かす曲作り、フィーチャリングへの信念を語る

Aishoをもっともっとみんなに知って欲しいっていうメッセージを込めて

――そんなテルマさんのコラボへのこだわりは、リリースされたばかりの新曲にもしっかり注がれていますよね。「Yours Forever feat.Aisho Nakajima」、最高な仕上がりです。

青山テルマ：ありがとうございます！　Aishoのことはインスタで知ったんですよ。彼の曲を聴いたとき、「うわ、この声ヤバ！」と思って即座にフォローして。そうしたら、すぐリアクションしてくれたんです。「フォローしてくれてありがとうございます」、「いやーあんたの声、最高だよ！」みたいな（笑）。彼はクィア・アーティストで、オーストラリアに住んでいたから英語も喋れるし、音楽活動に関してはインディペンデントですべてを自分でやっている。それがすごく今っぽいなって思えたし、今の日本にはそういうアーティストがまだ広まっていないなと思ったんですよね。

――そこから親交を深めていったんですか？

青山テルマ：そうですね。半年間くらいかな、いろいろやり取りはしてました、コロナ禍なので、外を一緒に散歩しながら話をしたりとか。ちょうど「Black Lives Matter」が注目されてた時期だったからそういう話もしたし、お互いの恋愛話もしたし。その中で彼の人間としての考え方や、音楽に対する思い、信念みたいなものもしっかり理解することができたんですよね。彼は「自分は絶対に売れる。アメリカでも絶対ヒットするし」っていうマインドを持っているんですよ。それって最近の若い子からは感じられない部分だったりもするので、そこが好きなところですね。で、いつしか自然な流れで「一緒に曲を作りたいね」っていう話になっていって。そこには、Aishoのようなアーティストにスポットを当てることで、音楽業界を盛り上げたい、何かしらの貢献をしたいっていう気持ちもあったような気がします。

――それは言い換えれば、気鋭のアーティストであるAishoさんをフックアップしたいという思いでもありますか？

青山テルマ：そうですね。自分が心からいいなと思えて、なおかつ今の世間にこの声って必要だよなって思える人に対しては、できる限りのヘルプをしたいというか。照らしたいっていう気持ちはあるんですよ。それは私が来年でデビュー15周年を迎えるくらい活動を続けてきたからっていうのもあって。自分ではまだ新人みたいな気持ちだけど（笑）、実際は短くはない時間をメジャーでやってきているわけで。「先輩」と呼ばれる立ち位置になったからこそ、今の自分に何かしらの力があるのであれば、それを音楽のために使いたいなって思うんですよね。なので、今回の曲に関しては、Aishoにもっともっと前に出て欲しい、Aishoをもっともっとみんなに知って欲しいっていうメッセージは込めているつもりです。

――楽曲制作については具体的にどう進められたんですか？

青山テルマ：私自身が惹かれたAishoの声をどう生かすのがベストなのかっていうのをまず考えましたね。彼は普段、英語で歌っているので、彼のニュアンスを伝えるには英語を使うのがベストだろうと。だから今回は、青山テルマの曲としては初の全英詞になりました。サウンドに関しては、彼はラップもできるからアッパーなものもアリかなとは思ったんですよ。でも今回は、私と彼の声質が合わさったときに生まれる化学反応というか、ぶわっと鳥肌が立つような曲にしたいと思ったので、バラードでいくことに決めて。トラックはSUNNY BOYにオファーして、最初の段階から私もAishoも一緒にあれこれアイデアを言い合いながら作っていきましたね。

――愛をテーマにした曲になったのはどうしてですか？

青山テルマ：最初は「どういうことを歌いたい？」みたいな話もしたんですけど、自然と「ラブソングがいいんじゃないか」っていう流れになりましたね。ちょっと切なくてエモーショナルなトラックになったので、シンプルなんだけどいろんな捉え方のできる書き方で愛という大きいテーマを歌うことに決めました。トラックを聴きながらメロディを作っている段階で、サビは〈I wanna be your forever〉っていうフレーズを入れていたので、そこを軸にして2人がそれぞれ自分のパートの歌詞を書いた感じです。Aishoの歌詞はすごくドリーミーでかわいいなって思いました（笑）。

――出だしのテルマさんのパートでは、一カ所だけ〈“君と居たいの”〉っていう日本語が使われていますよね。

青山テルマ：そこは、デモを作る段階でそう歌っちゃってたんですよ（笑）。なんとなくニュアンスとしていいなと思ってキープしてたんだけど、結局は生かすことにして。言ってしまえば“君と居たい”っていうのがこの曲のテーマでもあるし、ここだけ日本語にはなるけど全体として特に違和感もなかったので、「これでいいじゃん」っていう感じで。

――ボーカルのレコーディングはいかがでしたか？

青山テルマ：Aishoの歌はまったく問題なく。デモの段階から絶対大丈夫っていう確信がありましたしね。ただ、メロに対しての歌詞のはめ具合とか、細かいニュアンスなんかに関しては、ディレクションさせてもらったところもありました。基本は彼の素晴らしい声をより生かすことを考えてのことでしたね。でもほとんど言うことはなかったですよ。最高の歌になってると思います。

――テルマさんのボーカルは今回、どんなチャンネルが出たと思います？

青山テルマ：私の声って、英語で歌うとちょっと低めになるんですよ。その結果、ちょっと大人っぽく聴こえるっていう。だから必然的にそういうチャンネルにはなったかなって思いますね。せつなくて大人っぽい表情っていう。

――全体的に穏やかでチルな仕上がりではありますけど、2人のボーカルからはものすごく深い愛みたいなものがにじみ出ている印象もあったんです。そういう表現って難しそうだなと感じたんですけど、実際はどうでしたか？

青山テルマ：えー、天才なのかもしれない（笑）。あんまりそこまで深く頭で考えて歌っているわけではないんですけど、今回は心地良い歌にすることはすごく大事にはしました。声が乗ったときにグッと曲の世界観に引っ張られる感じにしたかったから、言葉一つひとつを丁寧に歌ったところはあったし。あ、でもこの曲はどれだけブレッシーに歌うかが大事だと思うんだけど、あまりブレッシーすぎても声の重さが足りなくなってしまうので、ある程度は芯がある声で、それを包むようなブレスの仕方にはなってるかもしれないですね。それがおっしゃっていただいた声にこもる深い愛に繋がったのかなって。

――ちなみに現場でのAishoさんはどんな感じでした？

青山テルマ：アゲな感じですよ。「イエーイ！」みたいな（笑）。この曲、全然バラードなのにトゥワークしちゃったりとかして。本当に太陽みたいな子なので、現場は楽しかったです。彼はメジャーアーティストとコラボするのは初めてなので、「僕でいいんですか？」みたいに心配してる部分もあったけど、「いやいや全然大丈夫だよ」っていう。彼は昔、私の曲を聴いてくれていたみたいなので、「テルマちゃんでよかった」って言ってくれたのも嬉しかったですね。こっちからオファーしたコラボが、相手の喜びだったら、そんな最高なことはないですから。ハッピーなバイブスに包まれた現場でした。

――今のメジャーシーンに「Yours Forever」がどれほどのインパクトを与えることになるのかがすごく楽しみですよね。

青山テルマ：メジャーなコード展開でもないし、英詞だし、ちょっとマニアックな曲ではありますけど、でも心からいい曲ができたと思います。こういう曲を歌える人ってなかなかいないとも思うので、だったらできる人がやらなきゃっていう感じですね（笑）。

――Aishoさんとコラボするのに売れ線のJ-POPをやっても仕方ないですしね。

青山テルマ：相手のことを100％生かせる、なおかつ自分も100％生かせる曲を作る。フィーチャリングってそういうことだから。Aishoがいつもやってる曲ともギャップは少ないと思うので、「Yours Forever」が気に入った人はぜひAishoの曲も聴いてみて欲しいですね。

――今現在、テルマさんは新曲を続々と制作中だそうですね。

青山テルマ：そう、3年ぶりのアルバムリリースに向けて。昨年はコロナ禍の影響もあって音楽に対するモチベーションがなかなか上がらなかったんですけど、ようやくそこから復活したので今すごく曲を作るのが楽しいです。絶賛制作中なので楽しみにしていて欲しいですね。

【写真で見る】青山テルマインタビュー

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＜締切：9月12日（日）＞

■リリース情報
Digital Single
「Yours Forever feat. Aisho Nakajima」
2021年8月20日（金）リリース

ニューアルバム
『Scorpion Moon』
2021年10月27日（水）リリース

初回限定盤（CD＋DVD）：UPCH-7602 / 税込み￥4,730（税抜き￥4,300)
通常盤（CD）： UPCH-2234 / 税込み￥3,740（税抜き￥3,400)

＜収録内容＞
DVD：
Music Video、ライブ映像など
CD：
・Yours Forever feat. Aisho Nakajima
・1LDK
・生きてるだけでご褒美
・daijyobu　※東海ラジオ『TOKAIRADIO ONE ARTIST 2020！』
など全12曲収録予定

■関連リンク
青山テルマ 公式サイト : http://www.thelma.jp
ユニバーサルミュージックHP : http://www.universal-music.co.jp/aoyama-thelma/
青山テルマ Instagram : https://www.instagram.com/thelmaaoyama/
青山テルマ スタッフTwitter : @thelma_staff
青山テルマ スタッフFacebook : @ThelmaAoyamaofficial